Exhibition キービジュアル
Courtesy of Gucci ©Tadanori Yokoo

グッチは、東京・銀座のグッチ銀座 ギャラリーにて、日本を代表するアーティストである横尾忠則の個展「横尾忠則 未完の自画像 – 私への旅」を2025年8月24日（日）まで開催中。

同ブランドは、2025年のテーマに「創造性を通じたコミュニティとの共創」を掲げ、日本国内において多面的なアートプロジェクトを展開。そのメインとなるのが、横尾との取り組みだ。両者のつながりは、2020年にグッチ渋谷 ミヤシタパークのオープニングを飾ったウィンドウアートプロジェクトから始まった。

そのコラボレーションをさらに発展させた同展は、美術評論家 南 雄介によるキュレーションのもと、「旅」を想起させるテーマを描いた横尾作品を中心に、初公開となる自画像や家族の肖像など、最新作6点を含めた約30点を展示する。

Courtesy of Gucci ©Tadanori Yokoo

Courtesy of Gucci ©Tadanori Yokoo

同展のタイトルにある「未完」とは、「芸術の創造性は完成された瞬間よりも、むしろ未完成であることにこそ宿る」という横尾の一貫した美学を示す言葉。今回は、1970年の大阪万博で話題を呼んだ、横尾による「未完」のイメージをシンボリックに表現した真っ赤な足場のインスタレーションを再現し、屋上スペースに特別展示している。

1960年代より約60年にわたり、ひとつの完成形にとどまることなく、変貌と挑戦を繰り返してきた横尾の姿勢は、常に進化しつづけるグッチのあり方とも響き合う。同展では、新しい表現の可能性に向かって進む横尾の「未完の旅」が体感できる。

また、東京・世田谷美術館では、2025年4月26日（土）から6月22日（日）まで「横尾忠則 連画の河」も開催。都内で同時期に横尾の作品が楽しめる機会となる。