NEWS | サウンド / プロダクト
2025.04.23 15:16
オーディオブランドのオーディオテクニカは、2025年3⽉より⾳楽の新しいアナログ体験をつくるプログラム「analog 〜 naturally」を立ち上げ、全世界1000台限定のターンテーブル「Hotaru」を発表した。
従来、レコードを再⽣する行為は、⾳楽を聴くことでしかなかった。しかし近年は、ターンテーブルをインテリアとして視覚的に楽しむニーズが⽣まれつつある。そこで同社がこれまで培ってきた技術と知見を活かし、聴覚だけにとどまらない人間の感性を刺激する「アナログ」の新たな可能性を提案する。
今回開発された「Hotaru」は、レコードから読み取った⾳を光に変換する「Lighting System」を搭載。この独創的な機能により、再生される⾳楽に20種類のカラーパレットの光が反応し、空間と美しく調和する。さらに、光が持続する「ベーシックモード」、滑らかに光が移ろう「グラデーションモード」、⾳の波を光として捉える「リンクモード」という3種類の点灯モードを通じて、視覚と聴覚の両⽅から⾳楽に没⼊できる。
その一方で、「Hotaru」では外部振動の影響というレコードの長年の課題にも挑戦。これに対処するため、強⼒なマグネットの磁⼒反発によってターンテーブル部分を浮遊させるという斬新なデザインを採用し、振動をアイソレーションすることで、カートリッジの再⽣能⼒の最⼤化を目指した。
「Hotaru」という名称は、⽇本の芸術や⽂化に多くの影響を与えてきた「蛍」の魅⼒になぞらえている。そこには、音楽に合わせて光り輝き、その⼀瞬⼀瞬にしか得られないアナログ体験を提供する同製品を手がけた、1962年創業の⾳響メーカーの思いが込められている。