ルメール、フィリップ・ワイズベッカーとの
コラボレーションによる2025年春夏コレクションを発表

フィリップ・ワイズベッカー
Photos by Pascal Gambarte

フランスのファッションブランド ルメール(Lemaire)は、同国のイラストレーター フィリップ・ワイズベッカー(Philippe Weisbecker)とのコラボレーションから生まれた2025年春夏コレクションを発表した。

ワイズベッカーは、日常的なオブジェや直線的なフォルムに内在する美しさを緻密な鉛筆画で表現するイラストレーター。工業用具や家具を描いたドローイングでは、スタイルや装飾性よりも、機能性や素材、目的といったモノの本質を抽出し、その魅力を彫刻的な純粋なフォルムへと昇華させている。

今回のコレクションでは、パリにあるアトリエでの作業プロセスや仕事道具などからインスピレーションを得て、オリジナルのドローイングを布地に忠実にあしらったプリントシリーズをつくり上げた。

アイテムは、エプロントップやドレス、リラックスシャツ、ポロシャツ、ホーボーバッグなどをラインナップ。パステル、ブラウン、グレー、ブラックといった落ち着いたカラーを用いて、軽やかで繊細な透け感のある素材で表現した。

プリントやファブリックのインレイは、ワイズベッカーならではのフラットなカラーフィールドをイメージしており、糸刺繍によってワイズベッカーが描く緻密なラインワークを丁寧に再現。1枚の紙の上で描き出される、徹底的に研ぎ澄まされた彼のドローイングの手法を称えるコレクションとなっている。End