良品計画は、香川県小豆郡土庄町豊島（てしま）に滞在型宿泊施設「MUJI BASE TESHIMA Ⅱ」を2025年4月18日（金）にオープンする。古民家や遊休不動産をリノベーションした「MUJI BASE」シリーズの第4弾であり、「アートの島」として知られる豊島では2024年4月のオープンに続く2棟目となる。

建物は、島の高台にある集落「井奥条（いのくじょ）」に残されていた空き家を活用。庭先からは、島の中央にそびえる壇山（だんやま）を一望でき、四季の移ろいを感じる穏やかな景観が魅力だ。一方、良品計画による内装デザインは、既存の天井を取り除いて梁を見せることで天井高を確保し、開放的な空間を実現している。

和室は、敷居・鴨居・床柱などの伝統的な要素を残しつつ、麻畳を用いて清潔感のある雰囲気を演出。キッチンや洗面台、フローリングには、無印良品のプロダクトを取り入れた、同ブランドの世界観があふれる施設に仕上げた。

さらに、良品計画が展開するインテリアブランド「IDÉE」がアイテムを厳選。「日本の美意識や見立て」をテーマに、日本の古家具やモダンデザインの家具や照明、古材を使用してリメイクしたテーブルやウォールシェルフ、瀬戸内周辺で活動する作家によるアートワークや器、若手アーティストによるオブジェなどを取り入れ、アートの島にふさわしい空間をしつらえている。

また、広々とした庭へと続くウッドデッキとリビング、そして山の景色を楽しめる浴室も完備。ゆっくりと流れる島の時間を楽しみながら、自然と向き合う優雅なひと時を満喫できる。

そのほか、JVCケンウッドによる、「木の響きがとけこみ、豊かな日常を紡ぐ」をコンセプトとした音のプロジェクトと協働し、好みやライフスタイルに合わせた廃材を活用するスピーカーを導入。リニューアル前の柱の角材や、かつて施設内に設置していた廃家具になるはずだった箪笥の部材を再利用している。