エルメス、ミラノデザインウィーク2025にて
新作ホームコレクションを発表

© Maxime Tetard

エルメスは、ミラノデザインウィーク2025にて、新作のホームコレクションを発表した。サイドテーブルや花器、バスケット、テーブルウェア、ブランケットなど、幅広いアイテムを展開する。

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デザイナーのトマス・アロンソが手がけた「ピヴォット・ドゥ・エルメス」は、相反する要素を巧みに組み合わせ、絶妙なバランスを追求したサイドテーブルである。カラフルなガラスの四角いテーブルベースの上には、日本の伝統的な木工技術「曲木」による杉材のラウンドテーブルを配置した。軸をあえて中心からずらすことで、空間に思いがけない動きをもたらす。

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「エルメス・アン・コントルポワン」と題されたカオリン白磁のテーブルウェアは、自由に組み合わせを楽しめる33種で構成。食卓に彩りを与える、明るい色合いのフリーズ模様で縁を彩っているのが特徴だ。アーティストのナイジェル・ピークによる水彩で描いた幾何学的なモチーフは、音楽のように流れる旋律と反復するリズムを感じさせる。

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表面に鮮やかなストライプやチェッカーボードのパターンをあしらったグラス「カザック」は、ガラス職人が色を重ねた被せガラスに、コールドワークでカッティングが施されている。かすかにグラデーションを帯びたガラスの色は、見る角度によって濃淡が変化し、幾何学模様が重なり合うことで奥行きのある印象を生み出す。

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また、カシミア製の新作ブランケットには、格子やストライプなどの洗練されたデザインを採用。ゴールドのアクセントや、ゆったりとしたサイズ感、「H」のモチーフなど、随所に卓越したクラフトマンシップが光る。

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インスタレーションの空間演出を行ったのは、「エルメス ホームコレクション」のアーティスティック・ディレクターであるシャルロット・マコー・ペレルマンとアレクシィ・ファブリ。床に広がる色の軌跡は、白いボックスの中に飾られたオブジェが発する光のオーラをイメージしている。End

サイドテーブル「ピヴォット・ドゥ・エルメス」。ラッカー仕上げを施したカラーガラス、日本の杉材を使用した可動式ラウンドボックス、内張りのレザーはヴォー・エプソン。
制作:トマス・アロンソ
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テーブルウェア「エルメス・アン・コントルポワン」。白磁のディナーセット。
デザイン:ナイジェル・ピーク
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グラス「カザック」。クリアな吹きガラスにカラーの被せガラス、表面へのカッティングによるパターン。
制作:Studio Hermès
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ベース「ドゥブレ・ドゥ・エルメス」。手吹きのカラーガラス、ヴォー・エプソンとヴォー・エヴァーカラーのレザーカフ。
制作:Studio Hermès
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プレード「ポワン・エ・プラン」。100%手織りカシミア、イカット織の格子状のフレームにアップリケ。
制作:Studio Hermès
デザイン:アメール・ムサ
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