NEWS | テクノロジー / 見本市・展示会
2025.04.17 11:30
LEXUSは、ミラノデザインウィーク2025に出展し、東京を拠点とするクリエイティブエージェンシー「SIX Inc.」およびデザインスタジオ「STUDEO」とコラボレーションしたインスタレーション作品「A-Un」を発表した。
「A-Un」は、日本人が古来より大切にしてきた、お互いの呼吸がぴったりと合う瞬間「阿吽の呼吸」から着想を得ている。人と社会を繋ぐ窓となる新世代コクピット操作デバイス「ブラックバタフライ」をモチーフに、モビリティの未来に対するLEXUSの思考を圧倒的な没入空間のなかで表現した。
高さ3m、幅10m、奥行き4mのブラックバタフライの形をした巨大スクリーンは、総延長35kmにもおよぶ竹の繊維を織り込んだ糸を手編みし、3カ月かけて制作。来場者が近づくとその心拍に呼応し、自然界からサンプリングした1/fゆらぎ※が「ブラックバタフライ」を介して融合した瞬間、人とテクノロジーが「阿吽の呼吸」でつながっていく時間を体験することができる。
※ 自然界に数多く見られる「ゆらぎ」であり、五感を通じて人間に心地よさを与えるリズムのこと。例えば、炎の揺れ、波の音、雨の音など。
インスタレーション「A-Un」
さらに、次世代のクリエイターを支援・育成する国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」から派生して、3組の気鋭クリエイターとともに、「Discover Together」をテーマとしたインタラクティブ作品を展示。「ブラックバタフライ」をモチーフとして、テクノロジーを通じた人の体験の新たな可能性を探る挑戦を行った。
バスキュール(日本):「Earthspective」
「Earthspective」は、「Earth(地球)」と「Perspective(視点)」を組み合わせた言葉で、視点の拡張をテーマとしている。私たちは日々、自分の視点から世界を見ているが、「ブラックバタフライ」を通じて宇宙空間と繋がることで、宇宙という広大な視野のなかで地球を眺められるようになり、新たな視点を得ることができる。
ノースイースタン大学(アメリカ)「Our Energy Nexus」
本作品は、大気汚染の削減をテーマに、来場者一人ひとりの体温を「ブラックバタフライ」を介して、より良い世界を形成するためのエネルギーに変換する。解き放たれたエネルギーは、空に輝くひとつの星となって、リアルタイムで表示されるミラノの汚染レベルを低減する。星のパワーは参加者が増えるごとに増していき、星々は協力し合いながら進化し続け、夜空はますます美しくなっていく。
レクサスインハウスデザイナー(日本):「Discover Your Butterfly – Butterfly is your symbol unrealized potential to make an impact on the world - 」
1匹の蝶の羽ばたきがやがて世界に大きな影響を与えるバタフライ効果(Butterfly Effect)にインスパイアされた本作品は、無数の蝶が集まり、それぞれの個性が交わることで、世界が有機的に美しく変化する様子を描く。来場者は、未知の可能性を解き放つ窓である「ブラックバタフライ」を通じて自分の蝶を羽ばたかせ、世界に影響を与え、未知なる自分を発見することができる。一人ひとりの小さな羽ばたきが、世界を美しく、大きな変化にしていく。
また、レクサスは、2013年より開催してきた「LEXUS DESIGN AWARD」の再編を発表。名称を「LEXUS DESIGN AWARD -Discover Together-」に改め、次世代クリエイターとの共創をより強固なものにする。概要は2025年夏ごろに発表予定であり、テーマに「Experience Amazing」(仮)を掲げ、2026年4月のミラノデザインウィークが作品発表の場になる見込みである。