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2025.04.11 10:30
東京大学は、2027年秋に新学部「UTokyo College of Design」を設置すると発表した。デザインの力と東京大学が有する幅広い学術知を掛け合わせ、世界中で山積する複雑な課題に取り組む力を育むことを目指す。
現代社会では、気候変動、高齢化社会、デジタル化など、さまざまな課題の解決が求められている。そのためには、既存の枠組みを超え、数多くのイノベーションを生み出しながら、世界の人々とともに未来を創造していくリーダーの存在が必要となる。
そこでUTokyo College of Designは、「デザインにはイノベーションを生み出すための多様な方法論が含まれている」と考え、さまざまな異なる学問分野から得た知識を融合し、デザインで複雑な社会課題を創造的に解決できる学生を育成する。
教授陣は、デザインの先駆者から科学技術のイノベーター、幅広い学術分野の第一線の研究者、政策専門家、文化リーダーまで、各分野で活躍する人材が集結。授業はすべて英語で実施され、「Environment & Sustainability」「Technology Frontiers & AI」「Governance & Markets」「Healthcare & Wellbeing」「Culture & Society」の5つの領域で学びを提供する。
出願の受付開始は2026年の秋、第一期生の入学は2027年の秋を予定。ユーザー理解、コンセプトメイク、プロトタイピング、データ活用、ストーリーテリングなど、イノベーションに不可欠なスキルと柔軟な思考力を磨きながら、学生主体のプロジェクト学習や最先端のスタジオ施設での協働作業、フィールドワークなどを実施する。