PROMOTION | ファッション / プロダクト
2025.04.09 19:00
2025年4月13(日)までISSEY MIYAKE / MILANにて開催中の特別展示「TYPE-XIII Atelier Oï project」。 © ISSEY MIYAKE INC.
A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、ミラノデザインウィークの期間中、旗艦店 ISSEY MIYAKE / MILANで開催している特別展示にて、新プロジェクト「TYPE-XIII Atelier Oï project」を発表した。
身体に向き合いながら「一枚の布」がもつ可能性を追求し、さまざまな技法を用いて独自の衣服をつくり出してきたA-POC ABLE ISSEY MIYAKE。異分野や異業種との協業を積極的に展開し、これまでにない服づくりに取り組んでいる。今回はその歩みをさらに進め、スイスを拠点に活動するデザインスタジオ アトリエ・オイ(atelier oï)との協業によって、照明という新たな領域に挑戦。両者はものづくりのプロセスを大切にしながら、互いの視点や技術を交差させ、絶え間ないアイデアの交換を通して「一本のワイヤー」と「一枚の布」を融合させた、斬新なコンセプトの照明プロダクト2シリーズを制作した。
プロジェクトのミーティング風景。両者のデザインに対する思想やアプローチへの共鳴から、プロジェクトはスタートした。 © ISSEY MIYAKE INC.
© ISSEY MIYAKE INC.
「O Series」
卓上タイプの「O Series」。 © ISSEY MIYAKE INC.
花が持つ繊細な美しさと、しなやかさからインスピレーションを得て制作された「O Series」は、プリーツのひだから洩れる柔らかな光が空間を照らす、まるで一輪の花のような卓上タイプの照明プロダクト。日本のポータブル照明メーカーAmbientecと共同開発したこのシリーズは、人間の感性を中心に据えたアプローチを採用し、日常生活のなかで自由に移動させながら使えるだけでなく、季節や迎えるゲストに合わせて空間に花を生けるように、その時々の気分や環境に応じてアレンジが可能なデザインとなっている。
© ISSEY MIYAKE INC.
シェードには、アトリエ・オイが構造設計を手がけたエレガントな楕円形のワイヤーフレームと、A-POC ABLEの「Steam Stretch」素材が採用されている。衣服の「TYPE-O」シリーズにも使用されているこの「Steam Stretch」は、一枚の布にデザイン要素があらかじめ織り込まれており、熱を加えて布を収縮させることで、繊細で立体的なプリーツ形状のテクスチャーが現れるユニークな素材である。明かりを灯すとフレーム内に有機的な布の光と影が浮かび上がり、幻想的な表情で空間を柔らかく彩る。また、布と楕円形のワイヤーは取り外し可能で、フラットに折り畳んで収納できるなど可変的なデザインに仕上がっており、生活空間に新たな価値と楽しさをもたらしてくれる。
繊細で立体的なプリーツ形状の「Steam Stretch」素材。 © ISSEY MIYAKE INC.
あらかじめ織り込まれたデザイン要素に熱を加えて布を収縮させる。 © ISSEY MIYAKE INC.
「A Series」
© ISSEY MIYAKE INC.
「A Series」は、A-POC ABLEを象徴する無縫製ニットを用いた照明シリーズ。「TYPE-A」シリーズにも使われるロール状のニット生地には、あらかじめシェードの形状が編み込まれており、フレームとなるワイヤーを挿入することで立体的なフォルムに変化する。さらに、シェードは連続して編まれているため、カットする位置によってシングル、ダブル、トリプルなど、空間にあわせてさまざまな大きさや形状に仕上げることができる。
このシリーズは、スペインの照明ブランド パラチルナ(PARACHILNA)の協力を得て、ペンダント型照明のプロトタイプを制作。A-POCならではの遊び心あふれるデザインと、パラチルナのクラフツマンシップが融合した独創的な照明が生まれた。
© ISSEY MIYAKE INC.
同ブランドのデザイナー・宮前義之は、「A-POC ABLE ISSEY MIYAKEのものづくりは、『点』から『線』へ、そして『線』から『面』へと、絶えず広がりつづけています。『点』はチームが積み重ねる仕事、『線』は多方向に広がるコミュニケーション、そして『面』は人と人が織りなすプラットフォーム。このプロセスのつながりこそが、新たな創造の原動力となっています」と語る。
さらに、「アトリエ・オイのチームとともに、さまざまな問いを立てながら、現代の生活空間を照らす光の姿を探求してきました。お互いの感性を尊重し合い、東京とスイスを行き来しながら、絶え間なく交わされるアイデアのキャッチボールは、私たちに新しい視点と発見をもたらしました」と、今回のプロジェクトの成果を語っている。
© ISSEY MIYAKE INC.
今回のプロジェクトのコアメンバー。前列がatelier oï(アトリエ オイ)の3人の創業者。左からオーレル・エビ、パトリック・レイモン、アルマン・ルイ。 © ISSEY MIYAKE INC.
「TYPE-XIII Atelier Oï project」特別展示。 © ISSEY MIYAKE INC.
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE 特別展示
「TYPE-XIII Atelier Oï project」
- 会期
- 2025年4月8日(火)~4月13日(日)まで
- 営業時間
- 10:00~19:00
- 会場
- ISSEY MIYAKE / MILAN
(Via Bagutta 12, 20121 Milano Italy) - 詳細
- https://www.isseymiyake.com/pages/apocable