三井不動産、大英図書館の再開発計画に参画
ライフサイエンス・AI技術の拠点を整備

(仮称)大英図書館再開発計画 外観イメージ

三井不動産は、世界最大級の資料を所蔵するロンドンの大英図書館との共同事業契約を締結し、2032年竣工予定の複合開発事業に参画することを発表した。総事業費は2,000億円超を見込む。

キングス・クロスエリア

同事業の予定地は、近年、文化・ライフサイエンスを中心とした再開発が進むキングス・クロスエリアに位置する。ロンドンの主要鉄道駅でユーロスターの発着駅であるセントパンクラス駅や、英国内の主要都市への発着駅であるキングス・クロス駅にも近接するなど、交通アクセスのよさが特徴だ。

また、同エリアでは2000年代から再開発が行われ、テック企業が進出。世界的なAI研究機関「アラン・チューリング研究所」や、欧州最大のライフサイエンス研究所「フランシス・クリック研究所」などが集まり、大手製薬会社も進出している。

(仮称)大英図書館再開発計画 外観イメージ

新しい施設は地上11階・地下1階建てで、ロンドンを拠点とする建築設計事務所 RSHPが建築デザインを手がける。既存の大英図書館を拡張し、オフィス棟を再開発して新館を整備することで、既存の図書館との親和性を保ちつつ、地域に開かれた空間づくりを目指す。

さらに、オフィスや商業施設とともにラボ&オフィスを新設する。キングス・クロスは、ケンブリッジやオックスフォードとともに「ゴールデントライアングル」を形成しており、ライフサイエンス・AI技術の拠点として同エリアのさらなる発展への貢献が期待される。End