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東京・渋谷のアートギャラリー Vacantは、オリジナルプロダクトレーベル Vacant/Multipleによる展示会「Correspondences」を2025年3月28日（金）から4月13日（日）まで開催。大阪・中之島のgraf porchでも、4月22日（火）から4月27日（日）まで巡回展示が行われる。

展示のメインビジュアル。 © Vacant

Vacant主宰の永井祐介は、ある空間が独自の「場」へと変容するうえで、そこにある文化と人の関係性に着目する「文化空間学（Cultural Placeology）」という理念を提唱する。同レーベルはこの理念のもと、衣服・小物・家具・書籍など多岐にわたるプロダクトを展開している。

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こうした品々は、使い込むほどに表れる経年変化や補修・手直しの跡が持ち主の個性を反映し、唯一無二の存在へと育つようにとの想いが込められている。それらは、単なる物質ではなく、媒介（メディウム）として、人とモノの関係性を問い直すきっかけにもなる。

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今回の展示では、こうしたプロダクトがもつ背景を紹介しながら、物語を読み進めるようなインスタレーションを披露する。モノが人に応え、人がモノに応じる。そんな相互の「応答（Correspondences）」を通じて構築される関係性は、日々の暮らしのなかで消費のサイクルを受け入れてしまいがちな私たちを、より自由で豊かな時間に誘ってくれるだろう。

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