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12時間前
新たな領域を切り拓くデザイナー、建築家、アーティスト、サイエンティストらの活動拠点を訪ねる本連載。2回目は、アーティストのオラファー・エリアソンが設立した建築事務所、スタジオ・アザー・スペースを取り上げる。設立から10年、ほかの建築事務所とは異なるアート起点の空間の捉え方とは。共同創設者のセバスチャン・ベーマンをベルリンに訪ねた。
観客は空間を完成させるコラボレーター
アーティストのオラファー・エリアソンは、ベルリンの元ビール工場を改装した建物でふたつの組織を指揮している。ひとつは、約100名のスタッフからなるスタジオ・オラファー・エリアソン(SOE)、もうひとつは建築事務所のスタジオ・アザー・スペース(SOS)だ。後者は建築家のセバスチャン・ベーマンが共同設立者に名を連ね、スタッフ数は20名に上る。エリアソンには電気のない地域にソーラーシステムを開発するリトルサン社もあるが、そちらは昨年末近隣に移転した。ベーマンはSOSを立ち上げたきっかけをこう説明する。