NEWS | ファッション / 見本市・展示会
2025.03.24 10:55
NTTは、大阪・関西万博に出展するNTT パビリオンにおいてスタッフが着用するユニフォームを公開。ファッションブランド「ANREALAGE」を率いるファッションデザイナー 森永邦彦がデザインを担当した。
ユニフォームは、アウター・ポロシャツ・バッグ・帽子・ロゴバッジの5点で構成。「風を纏う服」であるアウターは、風が抜けると布にドレープが生まれ、着る人の体型に沿って柔らかく変化する。身体のフォルムを超えた抽象的なシルエットは、クラウドのように人々をつなぎ、曖昧な輪郭のなかで境界を超えていく結びつきを表現している。
インナーのポロシャツは、シルエットやディテールのプロポーションを再構築し、性別や体型を問わず着用できる形を追求。異なる大きさや色のドットが緩やかに溶け合う点群模様もまた、境界を超えてひとつにつながる様子を表している。
生地には、通気性・吸水速乾性に優れた素材「AZEK」を使用。アウターは電動ファンを内蔵した「空調服®」になっており、夏の暑さにも対応する。また、製作工程においては水の使用量を限りなく削減した捺染インクジェットプリンター「FOREARTH」使うなど、日本国内での縫製・生産にこだわった。
一方、ユニフォームに合わせて着用するバケットハットおよびバッグには、日本国内で回収された廃漁網を100%使用したケミカルリサイクル糸「MURON」の生地を採用。ロゴバッジはフォトクロミック生地により、屋内と屋外で色が変化する仕掛けとなっている。
森永は、「NTT パビリオンのコンセプト『PARALLEL TRAVEL(時空を旅する)』に共鳴し、未来のコミュニケーションを服で表現しました。分断や格差を超え、点と点がつながり、感覚を共有することで人間の可能性を拡張する服です。物質ではなく、風のような非物質的な感覚を纏う。服を通じて時空を旅し、遠くの存在とつながる体験を創出しました」と語っている。