ソウルのデザインスタジオ Niceworkshop
新作展示を東京で開催

Photos by Jung Chulhoon

韓国・ソウルを拠点とするデザインスタジオ Niceworkshopは、同国のアップサイクルブランド FORMATとのコラボレーションによるプロジェクト「アルミスクラップシリーズ」の展示を、2025年3月26日(水)から3月30日(日)まで東京・表参道のStandByにて開催する。

Niceworkshopは、素材の物理的な特性を探求しながら、独自のデザイン言語による実験的な作品を手がけるデザインスタジオ。これまで、全ねじボルトを使用した「ボルトシリーズ」、アクションを誘発するように設計されたインタラクティブな家具「アフォーダンスシリーズ」、自然からインスパイアされた職人技の「ネオナチュラリズム」などを発表してきた。

一方、FORMATは、建設現場から発生する残留材料を再利用して、実用的な製品やユニークなアート作品を作るアップサイクルブランドだ。採用される残骸や廃棄物などのリソースは、この変換プロセスによって品質や環境面の利点を追加し、新しいアイデンティティを生み出している。

今回の展示では、コンクリート構造のフレームを形成するためのアルミニウム型枠加工時に発生するアルミニウムスクラップを使用。型枠の金型でアルミニウムスクラップと建築断熱材を組み合わせ、露出コンクリート工法で成形・硬化してモジュラー型ブロックをつくり上げた。

ブロックは3つのサイズからなり、組み合わせ方法によって、ベンチやソファ、椅子など、さまざまな形の家具を構成できる。建築材料としてのアルミニウム型枠の可能性を探るとともに、工業プロセスで発生したスクラップの新たな活用法を提案する展示を楽しみたい。End

Niceworkshop「アルミスクラップシリーズ」展示

会期
2025年3月26日(水)~3月30日(日)
時間
11:00~19:00
会場
StandBy(東京都渋谷区神宮前5-11-1)
詳細
https://www.instagram.com/s_tandby/