NEWS | 建築
2025.03.19 10:30
Drawing:Ryosuke Yuasa
建築家 湯浅良介による展覧会「ANYBODY SEEN THE SAME RIVER TWICE?」が、2025年4月26日(土)まで東京・南青山のプリズミックギャラリーで開催中。
現代では、私たちの経験はかつてないほど断片化し、加速度的に変化している。デジタル技術の進展により、時間や距離の感覚は曖昧になり、リアルと生成、記憶と記録、個と群の境界は、ますます不確かになりつつある。
また、私たちの住まう世界は、流れる川のようにけっして同じかたちを保つことはない。では、移動の自由度が増し、同時に情報の流れが加速するなかで、私たちが立つ「場」や「空間」は、どのように認識され、どのように意味をもちうるのだろうか。
同展ではこうした問いから出発し、オフィスユアサ、スタジオユアサ、ゴッティンガム(写真家)、湯浅良介といった出展者が多様な作品を展開。単なる展示空間としての場ではなく、川のようにたえず変化しつづける視点の往復運動を誘発する展覧会を構成し、視覚的な観点から「不可逆的な時間」に対する「空間の可逆性」を提案する。
オフィスユアサの藤井杏莉・松井康平は作品「台座のためのマクガフィン」を、スタジオユアサの慶野仁希・藤原禎之は各自の研究・制作から作品群を発表。ゴッティンガムは、近年取り組んでいる「留保」をテーマにしたインスタレーションを展開し、湯浅良介は、紙に描くというプリミティブな方法で、描くことと消すことを繰り返すクロッキーを展示する。
同展ではこれらの作品を通して、複数の時間軸が交錯し、過去と現在、個と群がせめぎ合うなかで、認識のズレや知覚の揺らぎを浮かび上がらせる。開催中はトークセッションも行われる。
展覧会「ANYBODY SEEN THE SAME RIVER TWICE?」
- 出展者
- オフィスユアサ、スタジオユアサ、ゴッティンガム、湯浅良介
- 会期
- 2025年3月16日(日)~4月26日(土)
- 開廊時間
- 平日 10:00~18:00(月曜のみ12:00~18:00)
※イベント・作家在廊日など会期中の最新情報は下記サイトより発信。 - 休廊日
- 土曜日、日曜日、祝日
※イベント開催日および作家在廊日は開廊。 - 入場料
- 無料
- 会場
- プリズミックギャラリー
(東京都港区南青山4-1-9 秋元南青山ビル 1F) - 詳細
- https://anybody-river.com/