ロンドン拠点のデザインファーム tangerineが手がける
次期東北新幹線車両「E10系」発表

次期東北新幹線車両「E10系」(イメージ)

JR東日本は、東北新幹線の新型車両「E10系」を2025年3月4日に発表した。2027年秋以降に走行試験を行い、2030年度の投入を目指す。車両のデザインは、ロンドンを拠点とするデザインファーム tangerineが担当。JR東日本の新幹線の車両を海外のデザインファームが手がけるのは初となる。

エクステリアは、上部に明るい緑色「Tsugaru green(津軽グリーン)」、下部に濃い緑色「Evening elm(イブニングエルム)」を採用。緑が濃い内陸の森や海岸線の翡翠色の澄んだ水など、車両が結ぶ沿線地域の景観や自然の躍動をイメージしたカラーリングとした。

また、車体側面には、これまでの新幹線のデザインを継承しながらも、車両同士のつながりをもたせるために、日本らしさを表現するモチーフとして「桜の花弁」の形状を模した曲線をあしらった。

エクステリアデザイン(イメージ)

一方、インテリアは、日本の心や伝統的な美意識、職人技からインスピレーションを得て、柔らかく落ち着いた雰囲気を演出。電話やWEB会議がしやすい「TRAIN DESK」を発展させたサービスを導入するほか、シートデザインにも工夫を凝らし、乗客に心地よい空間を提供することを目指している。End

インテリアデザイン(イメージ)