大阪・関西万博ハンガリーパビリオン
建築コンセプト・スタッフユニフォームを発表

大阪・関西万博に出展するハンガリーパビリオンは、同国の首都ブダペストで建築デザインや出展コンテンツのコンセプトを発表した。今回の万博を観光・経済の一大イベントと位置付け、同国の文化的価値を広く発信する場を展開する。

ハンガリーパビリオンは、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のみならず、独自の視点から日本文化とハンガリー文化の共通点を強調。とりわけ両国の民族音楽に見られる「五音音階」を基調とした特殊な響きをもつ旋律に着目し、音楽という普遍的な言語を通じて訪れた人に没入感のある体験を提供する。

建築家 ゾボキ・ガーボルによる建築美と精神性を意識した3階建てのパビリオンには、エントランスホールと展示スペースのほか、ギフトショップやレストラン、ワインバー、ビジネスミーティングのためのコミュニティスペースを設置する。

ミシュカ キッチン&バー

ミシュカ キッチン&バー

エントランスをくぐるとハンガリーの草原を思わせる緑豊かな空間が広がり、同国の人々の精神を映す鏡である民族音楽や民族舞踊をコンセプトに、風景と伝統的な農村文化の調和を表現。建物のなかへ進むと静寂と安らぎの空間が現れ、民謡の世界を想起させる自然の風景と音が楽しめる。さらに、パビリオンの中心にある干し草の山のような形をした「響きのドーム」では、五音音階を用いた代表的な民謡を学ぶことができる。

また、ファッションブランド「エリシアン(Elysian)」のデザイナー ボーディシュ・ボグラールカによるスタッフユニフォームのデザインにも両国の伝統を反映。ハンガリーの民俗文化の造形美と、控えめながらも洗練された日本のデザイン要素の融合を目指した。

©EXPO2025 Hungary

パビリオンで提供される料理は、ハンガリーの田園文化や農村の伝統、食文化をベースに、豊かな風土やカルパチア盆地の恵み、先人たちから受け継いできたレシピを採用。ビストロスタイルで古くから親しまれてきた料理を味わえる。End