DIYと生きることのつながりを考える
展覧会「つくるよろこび 生きるためのDIY」開催

東京都台東区の東京都美術館は、展覧会「つくるよろこび 生きるためのDIY」を2025年7月24日(木)から10月8日(水)まで開催。誰もがもっている創造性に着目し、自分なりの方法で「よりよく生きる」ことを考えるDIY作品を紹介する。

目の前にある課題を自分自身の工夫で解決していくアプローチのことである、DIY(Do It Yourself/自分でやってみる)。私たちの周りでも、日曜大工や住民主体のまちづくりなど、さまざまな実践が行われている。

それはより良く生きるための方法であると同時に、不便や困難を乗り越えるための手段でもある。その過程では、自ら手を動かすことで得られる気づきや達成感といった「つくるよろこび」も味わうことができる。

今回の展覧会には、DIYの手法や考え方に関心を寄せる現代作家5組と建築家2組が出展。版画、ドローイング、言葉、写真、映像、インスタレーションなどの表現で空間を構成する。身の回りのものでつくる作品だけでなく、さまざまな人が関わる場所のデザイン、さらには被災者や経済的な事情を抱える人の暮らしにも焦点を当て、DIYと「生きること」のつながりを考えるきっかけを提供する。

若木くるみ《キャンベルスープ》、2024年、空き缶を用いた版画、作家蔵

瀬尾夏美《地底に咲く》、2015年、ドローイング、作家蔵

野口健吾《庵の人々 神奈川県横浜市港北区》、2012年、写真、作家蔵

ダンヒル&オブライエン《Apparatus: Moore’s Mallet V1》、2024年、作家蔵

久村 卓《刺繍BAR / 織物BAR at 藝大部屋》、2024年、インスタレーション、作家蔵

伊藤聡宏設計考作所、誰でもできる建築教室の様子

スタジオメガネ建築設計事務所、STOAの活動風景(多摩市)

また、DIYについて考え、実際に手を動かして体験できる参加型の作品も展示する。End

展覧会「つくるよろこび 生きるためのDIY」

会期
2025年7月24日(木)~10月8日(水)
休室日
月曜日、9月16日(火)
※ただし、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)、9月22日(月)は開室。
開室時間
9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00
※入室は閉室の30分前まで。
会場
東京都美術館 ギャラリーA・B・C
(東京都台東区上野公園8-36)
出品作家
若木くるみ、瀬尾夏美、野口健吾、ダンヒル&オブライエン、久村 卓、伊藤聡宏設計考作所、スタジオメガネ建築設計事務所(展示順)
詳細
https://www.tobikan.jp/diy/