全国5つの名作「美術館建築」を紹介する
展覧会が茅ヶ崎市美術館にて開催

神奈川県の茅ヶ崎市美術館は、展覧会「美術館建築-アートと建築が包み合うとき」を2025年4月1日(火)から6月8日(日)まで開催する。

茅ヶ崎市美術館
建築:山口洋一郎  写真:洋建築企画

美術館建築をサイトスペシフィックな芸術作品として紹介する同展では、模型や設計図面、初期アイデアスケッチ、建築素材、実験過程を示す資料を通じて、建築家の思考をたどりながら、その場所に美術館がある意味を考える。

鳥が翼を広げたような屋根が特徴的な山口洋一郎設計の同館をはじめ、石見地方特産の石州瓦で建物全体を覆った内藤 廣の「島根県芸術文化センター」、エミール・ガレの庭や10棟のヴィラなどで構成される坂 茂の「下瀬美術館」、瀬戸内の銅製錬所の遺構を活用し、自然エネルギーによる循環型建築を創り出した三分一博志の「犬島精錬所美術館」、上部に大きく開けた穴から自然を採り込む西沢立衛の「豊島美術館」という、日本を代表する5つの美術館建築にフォーカスする。

島根県芸術文化センター
建築:内藤 廣  写真:内藤廣建築設計事務所

下瀬美術館
建築:坂 茂  写真:平井 広行

さらに、文化庁国立近現代建築資料館が所蔵する、坂倉準三「神奈川県立近代美術館」、ル・コルビュジエ「国立西洋美術館」、高橋靗一+第一工房「群馬県立館林美術館」のオリジナル図面などの貴重な建築資料も公開する。

神奈川県立近代美術館(現・鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム)
建築:坂倉準三  図面所蔵:文化庁国立近現代建築資料館

関連イベントとして、これら5つの美術館を手がけた建築家を招いた講演会を開催。また、岸田國士戯曲賞受賞の劇作家 山本卓卓(やまもと・すぐる)が同展のための書き下ろした詩集「空間の詩」も初公開される。End

美術館建築-アートと建築が包み合うとき

会期
2025年4月1日(火)~6月8日(日)
休館日
月曜日(ただし、5月5日は開館)、5月7日(水)
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場
茅ヶ崎市美術館(神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45)
詳細
https://www.chigasaki-museum.jp/exhibition/8830/

建築家による講演会

日時
① 内藤 廣   2025年4月26日(土) 14:00~15:30
② 西沢立衛  2025年5月17日(土) 14:00~15:30
③ 三分一博志 2025年6月8日(日) 12:30~14:30
④ 坂 茂    2025年6月8日(日) 14:40~15:50
⑤ 坂 茂×三分一博志  2025年6月8日(日) 16:00~16:30(対談)
⑥ 山口洋一郎 2025年4月29日(火・祝) 14:00~15:30
会場A
①~⑤ 茅ヶ崎公園体験学習センター うみかぜテラス
(茅ヶ崎市中海岸3-3-9)
会場B
⑥ 木熨斗(きのし)(茅ヶ崎市南湖3-17-20)
※山口洋一郎が両親のために設計した家。
定員
会場A 300名、会場B 50名
料金
各回500円
申し込み
事前申込制・先着順
申込方法
2025年3月1日(土)から申し込み開始。
※詳細は2月下旬に美術館ホームページにて告知する。