深津貴之（株式会社 THE GUILD 代表、株式会社 note CXO）

日本最大級の弁護士・法律ポータルサイトを展開する弁護士ドットコムは、サービスデザイナー 深津貴之が2025年2月付でCXO（Chief Experience Officer）に就任したことを発表した。

深津は、クリエイティブファーム「THE GUILD」の代表であり、noteのCXOとしてサービス設計などを担当。近年は「生成AI活用の第一人者」としても知られている。一方、弁護士ドットコムは、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」や契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」などのサービスを開発・提供する企業である。

同社は、生成AIの普及を契機として、2023年夏に「リーガルブレイン構想」を表明。リーガルブレインとは、同社独自のリーガルデータベース「Legal Graph（リーガルグラフ）」に生成AIを組み込んだコアテクノロジーのことである。これを搭載した革新的なリーガルテックプロダクトの開発により、複雑で多くの時間を費す法律分野の課題解決と業務効率化を目指している。

深津はクラウドサインの立ち上げ時、UI・UXのデザインに携わり、またnote社との連携の際にも中心的な役割を担ってきた。今回は、AI技術の戦略的活用とプロダクト開発の加速化を目的として、新たにCXOとして同氏を招聘。まずはリーガルブレインとクラウドサインのプロダクト開発を中心に、ユーザー体験の向上を図り、それ以降もAI技術を駆使したリーガルテックの新たな可能性を開拓する予定だ。

深津は今回のCXO就任に際して、「法律は生活に密接に関係しているにもかかわらず、一般の人にとっては難しいものです。弁護士ドットコムはこれまで、人々と法律をより身近にするためにさまざまなサービスを開発してきました。法律サービスの利用体験を、もっと直感的に、もっと温かみのあるものへと変えていきたい。専門用語の壁を取り払い、誰もが安心して相談できる。そんなユーザーに寄り添った体験づくりのお手伝いをしていければと思います」と意気込みを語っている。