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2025.02.13 10:30
アメリカの映画監督 スタンリー・キューブリック(1928-1999)の代表作といえば、「2001年宇宙の旅」(1968)や「時計じかけのオレンジ」(1971)、「博士の異常な愛情」(1964)などとともに、「シャイニング」(1980)を挙げる人も多いだろう。
スティーヴン・キングの小説が原作の「シャイニング」は、「世界でもっとも怖い映画を作りたい」と願ったキューブリックが手がけたカルト的な作品だ。ホラー映画ではおなじみの流血シーンをほとんど見せることがなく、なおかつ観客の恐怖を大いにかき立てた傑作として映画史に刻まれている。
このホラー映画はどのようにして生まれたのか。そこでキューブリックはどのような手法を駆使したのか。そんな「シャイニング」研究の決定版ともいえる書籍「Stanley Kubrick’s The Shining」がドイツの出版社 タッシェンから発売。
公開から45年を経て登場した同書には、多様な視点からこの作品に改めて向き合うべく、数百枚の未公開写真をはじめ、貴重な資料、出演者やスタッフへの数百時間におよぶ膨大なインタビューを収録。何度も書き直した脚本から、ステディカムの革新的な使用、血のエレベーターの仕掛け、何度もリテイクを重ねたこだわりのシーンまで、その魅力が余すところなく語り尽くされている。
ケース入り・ハードカバー2巻セットで、1396ページもある豪華本である。フランスのデザインデュオ「M/M(Paris)」(エムエムパリス)が手がけた美しいブックデザインにも注目だ。
Stanley Kubrick’s The Shining
- 出版社
- Taschen
- 発売日
- 2025年2月26日(水)
- 価格
- 125米ドル
- 著者
- J. W. Rinzler
- デザイン
- M/M (Paris)
- 言語
- 英語
- ページ数
- ハードカバー・1396ページ
- 寸法
- 21.41×10.21×23.6cm
- 詳細
- https://www.amazon.co.jp/dp/3754400037