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2025.02.04 16:27
金沢21世紀美術館の新ユニフォーム
© CFCL inc.
提供:金沢21世紀美術館
2004年に開館した石川県の金沢21世紀美術館は、今年度に20周年を迎えたことから、その記念事業のひとつとして受付・監視スタッフのユニフォームのリニューアルを発表した。
開館時にはデザイナー 滝沢直己、2014年度の10周年の際にはミナ ペルホネンのデザイナー 皆川明がデザインを担当するなど、美術館のコンセプトや時代に合わせたユニフォームを採用してきた。
金沢21世紀美術館の新ユニフォーム
© CFCL inc.
提供:金沢21世紀美術館
今回の新ユニフォームは、ファッションブランド CFCLのクリエイティブディレクター 高橋悠介が手がけた。水平ガラスをイメージした涼しげな色彩のボーダーに、アイコンカラーであるオレンジのラインを背中に配することで、美術館の空間になじむとともに、視認性の高いグラフィックに仕上げている。
高橋は、学生時代から何度も同館を訪れていたことから、「現代美術作品の緊張感や建物の透明感が織りなす清々しさ」や「街に溶け込むような親しみやすい開放感」といった、自身の記憶に残る印象をインスピレーション源にしたと語る。
新ユニフォームは2モデルを用意する。さまざまな体型や年齢層のスタッフにフィットするチェスターコートは、一重仕立ての軽やかなデザインを採用。携帯電話やメモ帳、パンフレットを出し入れしやすい大きめのポケットがついており、脇のスリットを深く入れることで、監視スタッフが着席したときにもシルエットが崩れないようになっている。
金沢21世紀美術館の新ユニフォーム
© CFCL inc.
提供:金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館の新ユニフォーム
© CFCL inc.
提供:金沢21世紀美術館
一方、夏用ユニフォームは、薄着でも体型やインナーのラインを拾わないサイズ感のビッグTシャツとした。洗濯機で洗えるなど耐久性を備えており、ポケットの代わりに巾着型のサコッシュを使用する。
すべてのアイテムは日本製で、素材は地球環境や基本的人権への責任が第三者機関より認証されたものを使用。チェスターコートとサコッシュは再生ポリエステル100%、Tシャツはコットン・イン・コンバージョン※75%と再生ポリエステル25%の交撚を採用している。
※オーガニックコットンと同じ方法で栽培されているものの、土壌の健全化には一定の期間が必要という理由で、栽培を開始してから約3年の期間を経ていないコットンを指す。