nendoが軽井沢で手がけた週末住宅
家族のつながりを感じる「手をつなぐ家」

Photos by Masahiro Ohgami

デザインスタジオ nendoは、長野県軽井沢町のウィークエンドハウス「手をつなぐ家」を発表。約5,800㎡の傾斜地に建つ住宅で、2人の子どもがいる4人家族を想定して設計されている。

住宅のコンセプトは、家族が適度な距離感を保ちつつ、それぞれの時間や個性を尊重しながら、一体感やつながりを感じられること。nendoは、家族が仲よく手をつなぎ合う様子を住まいとして具体化することを目指した。

まず、周囲に生い茂る木々や浅間山への眺望などの多様な景観が楽しめるように、傾斜地という地形を活かして、大きなテラスを斜面にせり出すように配置。その上には、20㎡ほどの「小屋」のような6つの建物を横に並ぶように点在させた。

小屋はそれぞれが個性をもっているかのように、互いに少し違う方向を向き、屋根の高さを景色に合わせて変えている。また、ひとつひとつの小屋はキッチンやダイニング、寝室などの異なる機能を備えた。

部屋の上に屋根が柔らかく広がり、小屋同士が手をつなぐように結びつき、ひとつの屋根の下で暮らしている一体感が感じられる。手をつなぎあう家族を体現するような週末住宅ができあがった。End