宮城県川崎町にデザインミュージアム
「Numata (DESIGN+ART) Museum」がオープン

北欧のような自然豊かな東北の地に、アルヴァ・アアルト、ル・コルビュジエ、ドナルド・ジャッド、ロバート・アーウィンらの建築家やアーティストの作品からインスピレーションを得て建物を設計・デザインした。

宮城県の南西部に位置する川崎町に、デザインミュージアム「Numata (DESIGN+ART) Museum」がオープン。世界的デザイナーによるプロダクトの数々を常設で展示する。

館内の受付カウンターには、アルヴァ・アアルトが1950年代に建築物に実際に使用した外壁タイルを採用。デンマークを代表する建築家の照明器具や建具なども使用している。

ミュージアムを運営するのは、2004年よりアパレルの小売・卸売業・輸入業を営むGREEN BIRD。仕事で訪れた世界各地の有名建築やビンテージ家具店などを巡りながら、ビンテージ家具・雑貨の収集を開始し、2011年には仙台市に北欧ビンテージ家具・雑貨店「Chickadee&HOME」をオープンした。

1階は、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユール、ハンス・J・ウェグナーらのオリジナル作品を展示。

展示写真:米田智子

1階のエキシビションスペースでは年に数回の企画展を予定。

代表の沼田寛彦は、専門学校時代に訪れたロンドンのデザインミュージアムに感銘を受け、日本での常設デザインミュージアムの設立を構想。「Numata (DESIGN+ART) Museum」では、アルヴァ・アアルトやアルネ・ヤコブセン、ディーター・ラムスといった、フィンランド・デンマーク・ドイツのデザインを中心に展示する。

さらに、杉本博司やトム・サックスらが手がけた多岐にわたる作品を紹介。自分たちが「良い」と思う家具や雑貨、電化製品、ファッション、ポスター、現代アートなどを、国や地域、種類を問わず楽しめるのも同館の特徴のひとつだ。

展示写真:杉本博司

アメリカ、ドイツ、日本など、時代や国を問わずデザイン性が高いプロダクトを展示する。

ロゴマークやミュージアムグッズのデザインは、アートディレクター 平林奈緒美が担当。気軽にデザインを楽しめる場所として、デザインを学ぶ人たちをサポートするミュージアムを目指している。End

ミュージアムショップの什器はドイツのプロダクトデザイナーDieter Rams。ショップでは、オリジナルアイテムに加え、北欧ビンテージ雑貨、海外のデザイン文具、恵比寿にある書店POST選書による、古書も含めたデザイン・建築・アート関連の書籍を販売。一般的なミュージアムショップとは違った視点での商品構成が楽しめる。

Numata (DESIGN+ART) Museum

所在地
宮城県柴田郡川崎町今宿字向古関184-5
開館時間
10:00~17:00(入場は16:30まで)
※水曜日休館(祝日の場合は翌平日)
※展覧会により異なる。詳細は各展覧会ページを確認すること。
詳細
https://ndam.jp/