既存の枠組みにとらわれない建築家ユニット「KASA」
初の個展「ものさし と まなざし」を開催

東京とモスクワを拠点とする建築家ユニット KASAは、初の個展「ものさし と まなざし」を2025年1月24日(金)から3月2日(日)まで東京都港区のPRISMIC GALLERYにて開催する。

コヴァレヴァ・アレクサンドラと佐藤敬が2019年に共同で設立したKASAは、結成当初から既存の枠組みにとらわれず、建築家やデザイナー、アーティスト、キュレーター、ディレクター、教育者などの立場で社会と関わってきた。

こうした活動は連歌のごとく響き合い、常に意味と姿を変えながらKASAのあり方に影響を与え続けている。今回の展覧会では、同ユニットのこれまでの歩みを、主にドローイングとテキストで紹介する。

KASA(コヴァレヴァ・アレクサンドラ、佐藤敬) © ohatayoko

両者は国籍や性別が異なるがゆえに、それぞれがもつ「ものさし」と「まなざし」にも違いがある。KASAとしての活動のなかで、ふたりのあいだにどのような往復運動が生まれているのか。彼らが語る「ゆっくりとひっそりと情感を持って立ち上がる世界への希望」を楽しみたい。End

スケッチ_house in homeコンセプト。
© KASA

シヅカビルのラウンジ。

スケッチ_ロシア館をラグーンより眺める。
© KASA

KASA展:ものさし と まなざし

会期
2025年1月24日(金)~3月2日(日)
開廊時間
12:00~18:00
入場料
無料
会場
PRISMIC GALLERY
(東京都港区南青山4-1-9 秋元南青山ビル1階)
詳細
https://www.prismic.co.jp/gallery/

KASA / KOVALEVA AND SATO ARCHITECTS/東京とモスクワを拠点に活動する建築家ユニット。主な受賞歴に、SDレビュー「鹿島賞」、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展「特別表彰」、三重県文化賞「文化新人賞」、Under 35 Architects exhibition「伊東賞」「Gold Medal」、MFU「ベストデビュタント賞」。著作に『The Russian Pavilion in Venice Giardini』(TATLIN)。 2022年より小石川植物祭を企画発起し総合ディレクターを務める。

コヴァレヴァ・アレクサンドラ(Aleksandra Kovaleva)/1989年モスクワ生まれ。2014年モスクワ建築学校MARCH大学院修了。2014-19年石上純也建築設計事務所勤務を経て、2019年KASAを設立(共同主宰)。2022-23年東京藝術大学嘱託研究員。2024年より明治大学兼任講師。

佐藤 敬(さとう けい)/1987年三重県生まれ。2012年早稲田大学大学院修了(石山修武研究室)。2012-19年石上純也建築設計事務所勤務を経て、2019年KASAを設立(共同主宰)。2020-22年横浜国立大学大学院Y-GSAにて設計助手。2023年より横浜国立大学、2024年より早稲田大学非常勤講師。