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2025.01.06 11:02
東京の松屋銀座 デザインギャラリー1953では、企画展「丹下健三と隈 研吾 二つの国立競技場」が2025年2月17日(月)まで開催中。世界的な二人の建築家に共通する代表作「国立競技場」にフォーカスした展示を展開する。
丹下健三と隈 研吾のあいだには、「代表作が東京五輪に強く関係している」「設計した住宅が日本建築の古典とされる桂離宮から説明可能である」「フランスから多くの影響を受け、数々の作品を残している」という3つの共通点が存在する。
これらをもとに、2024年5月から6月までパリの日本文化会館で「丹下健三と隈研吾展」が行われた。今回の企画展はこのパリでの展示を再編集したものであり、特に国立代々木競技場と国立競技場にフォーカスを当てる。
それぞれ異なる時代背景のなかで建設され、開催された競技も違う建築物について、「ランドスケープ・線・軒・アーチ効果」という4つのキーワードから、戦後日本の近代建築の特徴を読み解く。また、写真家の石元泰博と瀧本幹也のモノクロ写真を対比することで、二人の建築家の共通項や違いに迫る。
展覧会を担当したデザイナー・原 研哉は、「1964年と2020年の東京五輪とその競技場の建築は、国情を反映するものとして対比的に語られる。モダニズムの目で被写体を見る石元泰博と、カメラの進化とともに現代性を更新し続ける瀧本幹也の写真は、日本の移ろいを象徴的に担う二人の建築家の仕事を見事にとらえていて興味深い」とのコメントを寄せている。
会期中は、松屋銀座7階デザインコレクションにて関連書籍を販売。1月18日(土)および1月25日(土)には、連続講演会企画「丹下健三と日本デザインコミッティー」が東京・代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドプラザにて行われる。
第791回デザインギャラリー1953企画展「丹下健三と隈 研吾 二つの国立競技場」
- 会期
- 2024年12月27日(金)~2025年2月17日(月)
※入場無料
※最終日17:00閉場 - 開催時間
- 松屋銀座のWebサイトにて営業日・営業時間を参照すること。
- 主催
- 日本デザインコミッティー
- 共催
- (一社)国立代々木競技場世界遺産登録推進協議会
- キュレーター
- 豊川斎赫
- 展覧会担当
- 原 研哉
- 会場
- 松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
(東京都中央区銀座3-6-1) - 詳細
- https://designcommittee.jp/gallery/2024/12/dg791.html
連続講演会企画「丹下健三と日本デザインコミッティー」
- 第1回
- 2025年1月18日(土) 13:30~15:30
「石元泰博と丹下健三」
瀧本幹也×幅 允孝 モデレーター:金 秋雨 - 第2回
- 2025年1月25日(土)15:00~17:00
「亀倉雄策と丹下健三」
原 研哉×隈 研吾 モデレーター:角尾 舞 - 入場
- 無料・こちらのURLより要申し込み・各日100名
- 会場
- 代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドプラザ
(東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラス内) - 詳細
- https://gysc.or.jp/ginza/