過去から未来までの恋愛を掘り下げる
「なぜ恋してしまうのか?展」開催

茨城県水戸市の茨城県立歴史館で、恋愛の歴史を知り、未来の恋愛を想像する「なぜ恋してしまうのか?展」が2024年12月14日(土)から2025年1月26日(日)まで開催される。

展示会場のイメージ。※イメージ画像のため、実際の展示とは異なる場合あり。

「恋愛」は、古代から世界各地で長い歴史をもち、さまざまにかたちを変えながら現代にも受け継がれている。同展では、「恋愛スタイル」「モテ」「大恋愛」「失恋」「恋の絵」「恋の歌」といった身近なテーマで、古代から現代までの50の恋のエピソードが展示される。

恋愛スタイルの歴史
厨川白村著『近代の恋愛観(改造文庫;第1部第90篇)』(部分),改造社, 昭和8年(1933), 国立国会図書館デジタルコレクション

モテ:江戸時代のモテ・笠森お仙
鈴木春信筆『かぎやお仙』, 江戸時代(18世紀), 東京国立博物館蔵, 画像提供:国立文化財機構所蔵品統合検索システム

いろいろな “恋” のかたち:男同士の絆の証でもあった「義兄弟の契り」
一陽斎豊国筆『小倉擬百人一首 正三位家隆』(部分), 伊場仙, 国立国会図書館デジタルコレクション

失恋:家同士のしがらみに苦しみすれ違いながら悲劇の結末を迎えた2人ー細川忠興とガラシャ
小林清親筆『今古誠画浮世画類考之内慶長五年之頃』, 明治18年(1885), 東京国立博物館蔵, 画像提供:国立文化財機構所蔵品統合検索システムを加工して作成。

大恋愛:政略結婚から芽生えた愛情ー徳川家茂と和宮
3代目歌川豊国筆『源氏御祝言図』(部分), 万延2年(1861), 東京都立中央図書館蔵・画像提供

恋の絵 〜絵巻物からマンガまで〜
土佐光吉筆『源氏物語絵色紙帖 若紫 詞西洞院時直』 桃山時代(17世紀),京都国立博物館蔵, 画像提供:国立博物館所蔵品統合検索システム

録音ブースでは、来場者の恋愛観を声で録音し、それを会期中アーカイブする参加型の展示を展開。今を生きる人たちは、恋愛についてどう考えているのか?どんな恋愛をしてきたのか?一人一人が恋愛について考えるきっかけを提供する。

また、岨手由貴子(映画監督)、コムアイ(アーティスト/歌手)、佐久間裕美子(ライター/アクティビスト)、おおはた雄一(音楽家)、松村圭一郎(文化人類学者)、カツセマサヒコ(小説家)6名が100年後の恋愛を想像し、執筆したエッセイも展示される。

展示会場のイメージ。※イメージ画像のため、実際の展示とは異なる場合あり。

複数の人とのパートナーシップがあたりまえになる、結婚制度がなくなる、人口減少で出会いの数が少なくなるなど、テクノロジーや価値観の変化とともに恋のかたちはこれからも変わっていくのかもしれない。同展では、過去から未来へといたる長い時間軸で恋愛を俯瞰することで、私たちの普通を問い直し、変わらない本質を見つめることができるだろう。End

なぜ恋してしまうのか?展

会期
2024年12月14日(土)~2025年1月26日(日)
開館時間
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始12月29日(日)~1月1日(水)
会場
茨城県立歴史館(茨城県水戸市緑町2-1-15)
詳細
https://rekishikan-ibk.jp/special/post-7433/