総合広告会社のTBWA HAKUHODOは、同社が企画・制作した「VOICE CHARGE」が、世界3大広告賞のひとつ「クリオ賞（Clio Awards）」において、スポーツ広告やマーケティングで優れたクリエイティビティを称える賞「2024 Clio Sports Awards」の金賞・銅賞を受賞したことを発表した。

「VOICE CHARGE」は、マイクに向かって応援メッセージを発すると、その声が電力に変わり選手たちに届くという取り組み。2024年3月に日本で初開催されたフォーミュラE Tokyo E-Prixに参戦したNissan Formula E Teamの応援プロジェクトとして披露された。

その仕組みは、まず日本語・英語・中国語から言語を選択してニックネームを入力。次に、マイクに向かって応援メッセージを発声すると、声の量に応じて左右のゲージがリアルタイムに上下して発電の結果が表示される。そして、応援した証しとして、二次元コードのデジタル証明書が発行されるというもの。

応援で集められた電力は、同チームでステアリングを握るオリバー・ローランド選手やサッシャ・フェネストラズ選手といったNissan Formula E Teamのドライバーに送られ、ローランド選手は見事に2位表彰台を獲得した。

今回のアワードでは、エネルギーでスポーツとファンをつなぐという、従来のモータースポーツのスポンサーシップにはなかったブランド体験を創出した点が高く評価された。