リサーチから開発まで
——新しい遊び場を生むジャクエツの遊具デザイン

「遊び」は、子どもの身体能力や創造力、感性などを育む大きなきっかけとなる。そこにデザインの力は、どう発揮されるのか。少子化や外遊びの減少といった社会課題に対し、子どもの遊び場はどう変わっていくべきか。デザイナーや研究者らと連携しながら遊具を開発するジャクエツの取り組みは、ひとつのヒントになりそうだ。

プロダクトデザイナーの澄川伸一と共同開発した「MEBIUS」。メビウスの輪のように捻れた有機的な形状が特徴の遊具。

遊び方を限定しないデザイン

ループ状の遊具にしがみつき、揺らしたり滑ったりできる「MEBIUS(メビウス)」、さまざまな太さの幹が伸び、ぶらさがったり、またがったりと複雑な動きを促す「SANGO(サンゴ)」。ジャクエツが打ち出す遊具は、シーソーやブランコなど誰もが知っている従来の遊具とは異なり、遊び方はひとつではない。