デニムのアップサイクルから生まれた
大理石のようなテーブル「NEVERMIND」

「NEVERMIND」 Photos by Diana Iskander

現代ではファストファッションなどの登場により、衣料品を安価で手軽に購入できるようになった。その一方で、大量に生じる衣料廃棄物の問題は世界的な課題となっている。そこで鍵となるのが、衣料のアップサイクルをいかに実現するかである。

そこで、ミラノやマルタなどに拠点を置く建築・デザインスタジオ DAAA Hausのファウンダー兼クリエイティブディレクター キース・ピロー(Keith Pillow)は、デニムを使用したテーブルコレクション「NEVERMIND」を発表した。

大理石のように美しい表面は、釉薬で仕上げたなめらかな樹脂ガラスと手触り感のある粗いマット仕上げがあり、いずれも丁寧に手づくりされている。天板の直径は40cm、高さは25cm(デニム製ベース)と35cm(鉄筋製ベース)の2種類を展開。

デザインのインスピレーションは、ノスタルジックな1980年代のムーンウォッシュデニムや1990年代のグランジデニムに得ている。テーブルは1点もので、デニムのカラーをカスタマイズすることも可能だ。

「NEVERMIND」テーブルは、素材をアップサイクルするだけでなく、ノスタルジーやモダンなデザインを掛け合わせることで、持続可能性と芸術性が両立した新たなプロダクトを提案している。End