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14時間前
建築家・デザイナーの海老塚啓太、工業デザイナーの中森大樹、建築家の桝永絵理子によるデザインチーム「AATISMO」は、ミラノを拠点とする照明ブランド Luminaのためにペンダントライト「Aether(エーテル)」をデザインした。
この照明は、自然現象に立ち返り、その魅力を構成要素として取り入れる照明シリーズ「Elements of Light」のひとつである。今回のテーマとなったエーテルは、近代科学が始まる以前に、光を伝達する媒質として空間を満たしていると考えられていた物質だ。
透明のシェードは吹きガラスでできており、ディフューザーとなる半透明の膜を内部に浮かべた。なめらかに波打つ形状をしており、まるで浮遊しているかのように見る人の視点によってその形を変えてゆく。このディフューザーにより、上方から受けた光が反射・拡散し、人々が集う場所を柔らかく包み込むエーテルのような光が生まれるのだ。
「エーテルを表現するために、内部に小宇宙を持つような物質として透明なガラスのなかに半透明の膜を浮かべる構成を考えた」と語るAATISMO。この軽やかな照明作品と通すことで、エーテルという目に見えない物質を垣間見ることができるかもしれない。