瀧本幹也の写真展、「LUMIÈRE/PRIÈRE」
代官山ヒルサイドフォーラムで2024年12月に開催

写真家 瀧本幹也は、写真展「LUMIÈRE/PRIÈRE(ルミエール/プリエール)」を2024年12月5日(木)から12月15日(日)まで、東京・代官山ヒルサイドフォーラムにて開催。新作の写真集「LUMIÈRE」と「PRIÈRE」を今年10月に刊行したのを機に、大型作品を含む約60点のほか、インスタレーション作品や映像作品を展示する。

1974年生まれの瀧本は、写真家 藤井 保に師事したのち、1998年に独立。以後、広告写真やCM映像をはじめ、国内外での作品発表や出版など、幅広い活動を行っている。しかし、2020年初頭の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のときには、これまで行なってきた世界各地での大がかりな撮影もできなくなった。

そんなとき、瀧本は偶然目にした野に咲く菜の花に心を打たれ、季節がめぐるたびに繰り返し芽吹く小さな植物の命や記憶がどのように繋がってきたのか、と考えるようになる。そして、こうした植物の内部に息づく「小宇宙」を探求すべく、小型カメラで野の草花を見つめ、フランス語で「光」を意味する「LUMIÈRE」というシリーズが生まれた。

一方、瀧本が「円融」(仏語で、すべての事物が完全に溶け合い、互いに妨げないこと)という言葉に出会ったのは、2020年秋の京都での国際写真祭に参加したときのこと。人気がなく、静寂のなかにたたずむ古都の寺社で、過去から現在、そして未来へと脈々と続く時の流れに自らも連なっていることを感じたという。その連なりを捉えようと寺院を歩いてめぐりながら撮影した。そのシリーズは、フランス語で「祈り」を意味する「PRIÈRE」と名付けられた。

これらの新作は、コロナ禍を経て、惑星や宇宙、生命に魅了されて表現してきた写真家が、改めて写真を撮る歓びを認識したことから制作された。同展では、新たな展開を迎えた瀧本の作品世界を楽しむことができる。End

瀧本幹也「LUMIÈRE/PRIÈRE」(ルミエール/プリエール)

会期
2024年12月5日(木)~12月15日(日) 会期中無休
時間
11:00~20:30(最終入場20:00)
※最終日 10:00~18:00
入場料
500円、高校生以下無料
会場
代官山ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 1F)
詳細
https://mikiyatakimoto.com/

巡回展「LUMIÈRE/PRIÈRE」(ルミエール/プリエール)(KYOTO)

会期
2025年2月8日(土)~3月9日(日)
11:00~18:00 月曜休
入場料
無料
会場
Gallery SUGATA(京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1)
詳細
https://www.su-ga-ta.jp/