テックブランド「Nothing」
ユーザーコミュニティとスマートフォンを共同開発

イギリスのテックブランド Nothingは、ユーザーコミュニティと共同で開発したスマートフォン「Phone (2a) Community Edition」を発表。2024年11月12日(木)に1,000台限定で発売する。

同社が行った「2024 The Community Editionプロジェクト」は、6カ月の期間中にユーザーたちと究極の「Phone(2a)」をつくることを目的に、ハードウェア、壁紙、パッケージ、マーケティングという4つの部門からアイデアを募集。47の国から900点を超えるデザイン案が寄せられた。各部門の優勝者は、Nothingのデザインスタジオやクリエイティブ・ブランド・マーケティングの各チームとロンドンでコラボレーションして、未来のスマートフォンを形にした。

ハードウェアデザインは、ロンドンを拠点とする建築家とデザイナーのユニット「赤崎健太&アストリッド・ヴァンミュイーズ(Akasaki Vanhuyse)」が手がけた。Phone (2a)の特徴である透明パネルやLEDを搭載したGlyph インターフェースはそのままに、背面を暗い場所で柔らかな光を放つ緑色のリン光性発光素材で仕上げた。日光を受けて発光するため、電源は不要で数時間持続する。

ハードウェアのデザインとシームレスにマッチする壁紙デザイン。

スペイン・マドリードのグラフィックデザイナー アンドレス・マテオス(Andrés Mateos)による壁紙デザインは6種類を用意。ケーブル、パイプ、マイクロチップ、パーツがモチーフである。

パッケージデザインはハードウェアや壁紙と一体化しており、特別な開封体験をもたらす。

イギリス出身のイアン・ヘンリー・シモンズ(Ian Henry Simmonds)は、Nothing のパッケージデザインを担当。「Less is More」をコンセプトに、暗所で光る反射素材を使用し、幻想的な光でハードウェアデザインを引き立てている。

そして、マドリードのブランドデザイナー ソーニャ・パルマ(Sonya Palma)が手がける、マーケティングキャンペーンは、暗闇でも光るホタルをイメージして、「自分にとってのインスピレーションの源を見つけること」「自分にとってなにが明らかなのかを見つけること」をテーマとした。また、「ほかの誰かと協力し合うと、自分の優れたアイデアがさらに輝く」という思いから、「community spirit」をスローガンに掲げている。End