NEWS | アート
2024.11.08 15:14
一般財団法人 JR東日本文化創造財団は、東京・高輪の「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発プロジェクトとして、2026年春に開館予定の文化創造棟の名称を「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」(モン タカナワ:ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)に決定した。
施設の名称にある「MoN」は、「The Museum of Narratives」の頭文字であるとともに、さまざまな分野をつなぎ、新たな自分と出会う「門」を意味する。さらに、「Museum」として、未来へ向けて物語を集め、モノやコトをデジタルで記録し、「知をつなぐ」役割を担う。
また、「Narratives(物語)」には、生み出される物語を世界中の人々と共有して未来へつなぐ、という意味を込めた。同施設は、多様なジャンルの参画者をはじめ、国内外から訪れる来館者とともに、伝統と未来をつなぎ、新たな物語を紡ぎ出し、100年先へ届けていくことを目標としている。
同施設では、アート、サイエンス、テクノロジー、エンターテインメント、日本の四季、伝統文化などを掛け合わせ、さまざまなコンテンツを展開する。隈研吾建築都市設計事務所が外装デザインを手がけた地上6階・地下3階のらせん状の建築で、建物は全体が緑に覆われており、屋内外がシームレスに溶け合うのが特徴だ。
館内では、約1500平米の広さを誇る「BOX1500」をメイン会場に、シーズンテーマにもとづいたオリジナルの展覧会を行うほか、着席最大約1,200席、スタンディング約2,000名を収容する最新のシアター空間「BOX1000」では、多彩なライブ・パフォーマンスを開催する。
さらに、和の文化とテクノロジーを組み合わせたプログラムを実施する、約100畳の広さの畳スペース「TATAMI」を配置。豊かな自然に囲まれた「屋上庭園」や、江戸時代に月見の名所であった高輪の海岸風景を思わせる「月見テラス」では、お花見やお月見などの四季折々のイベントを予定している。
一方、開閉式の壁を備えた自由な実験空間「BOX300」では、企業や研究機関、アーティストの先端プロジェクトや共創による実証実験、夜はDJやパブリックビューイングなどの各種イベントを実施する。
MoN Takanawa: The Museum of Narratives
- 事業者
- 一般財団法人JR東日本文化創造財団
- 敷地面積
- 7,977.31 ㎡
- 延床面積
- 28,952.55 ㎡
- 高さ
- 44.98 m
- 階数
- 地上6階・地下3階
- 主用途
- 展示場、ホール、飲食施設、駐車場等
- 設計者・デザイナー
- 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体
外装デザインアーキテクト/隈研吾建築都市設計事務所 - 開業
- 2026年春(予定)