TAKANAWA GATEWAY CITYに文化創造棟が2026年春開館
外装デザインは隈研吾建築都市設計事務所が担当

一般財団法人 JR東日本文化創造財団は、東京・高輪の「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発プロジェクトとして、2026年春に開館予定の文化創造棟の名称を「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」(モン タカナワ:ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)に決定した。

施設の名称にある「MoN」は、「The Museum of Narratives」の頭文字であるとともに、さまざまな分野をつなぎ、新たな自分と出会う「門」を意味する。さらに、「Museum」として、未来へ向けて物語を集め、モノやコトをデジタルで記録し、「知をつなぐ」役割を担う。

また、「Narratives(物語)」には、生み出される物語を世界中の人々と共有して未来へつなぐ、という意味を込めた。同施設は、多様なジャンルの参画者をはじめ、国内外から訪れる来館者とともに、伝統と未来をつなぎ、新たな物語を紡ぎ出し、100年先へ届けていくことを目標としている。

1F エントランス
待ち合わせ場所にも最適なオープンスペース。今後完成する目の前の公園からは、日本で初めての鉄道が海の上を走るために作られた「高輪築堤跡」が見渡せる。

2F エントランス
高輪ゲートウェイ駅から徒歩5分の、デッキで直結したアクセスが可能なエントランス。

地下2階 メディアシェルフ
開催中のプログラムや参加クリエイターに関連する書籍やグッズなど、アナログメディアのアーカイブが並ぶ巨大な本棚が設置された空間。

同施設では、アート、サイエンス、テクノロジー、エンターテインメント、日本の四季、伝統文化などを掛け合わせ、さまざまなコンテンツを展開する。隈研吾建築都市設計事務所が外装デザインを手がけた地上6階・地下3階のらせん状の建築で、建物は全体が緑に覆われており、屋内外がシームレスに溶け合うのが特徴だ。

館内では、約1500平米の広さを誇る「BOX1500」をメイン会場に、シーズンテーマにもとづいたオリジナルの展覧会を行うほか、着席最大約1,200席、スタンディング約2,000名を収容する最新のシアター空間「BOX1000」では、多彩なライブ・パフォーマンスを開催する。

5F BOX1500(面積約1500㎡)
シーズンテーマを代表するプログラムを体験できる大規模展示空間。展示だけでなく、イベントの実施も可能。

地下3階 BOX1000(面積約1000㎡)
ステージ全面にLEDが設置された最新のシアター空間。着席最大約1,200席、スタンディング約2,000名を収容し、演目に合わせて客席数を変更できるほか、段床式/平土間式による自由な舞台レイアウトが可能。配信やアバターで、遠隔地からも楽しめるプログラムも展開する。

さらに、和の文化とテクノロジーを組み合わせたプログラムを実施する、約100畳の広さの畳スペース「TATAMI」を配置。豊かな自然に囲まれた「屋上庭園」や、江戸時代に月見の名所であった高輪の海岸風景を思わせる「月見テラス」では、お花見やお月見などの四季折々のイベントを予定している。

4F TATAMI(面積約200㎡)
靴を脱いでくつろげる約100畳の畳スペース。和の文化とテクノロジーを掛け合わせたプログラムなどを実施する。畳は、伊藤園のお茶の製造過程で発生する茶殻をアップサイクルして木材の使用量を削減する、環境に配慮した「さらり畳」を導入する。

RF 屋上庭園
屋上庭園では、草木や果樹、野菜や花の栽培が行われる。

6F 月見テラス、足湯
江戸時代の海岸風景に思いを馳せる、月の映り込みをデザインした月見テラス。足湯が楽しめるほか、さまざまな季節のイベントも開催する。

一方、開閉式の壁を備えた自由な実験空間「BOX300」では、企業や研究機関、アーティストの先端プロジェクトや共創による実証実験、夜はDJやパブリックビューイングなどの各種イベントを実施する。End

2F BOX300(面積約300㎡)
壁が開閉する自由な実験空間。夜はDJやパブリックビューイングなどのイベントも開催する。

MoN Takanawa: The Museum of Narratives

事業者
一般財団法人JR東日本文化創造財団
敷地面積
7,977.31 ㎡
延床面積
28,952.55 ㎡
高さ
44.98 m
階数
地上6階・地下3階
主用途
展示場、ホール、飲食施設、駐車場等
設計者・デザイナー
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体
外装デザインアーキテクト/隈研吾建築都市設計事務所
開業
2026年春(予定)