グラフィックデザイナー 五十嵐威暢
ポスター作品などを展示・販売する個展を開催

グラフィックデザイナーで彫刻家の五十嵐威暢(いがらし・たけのぶ)の貴重な作品を展示・販売する個展「五十嵐威暢 POSTERS & PAPER WORKS」が、2024年10月25日(金)から11月16日(土)まで東京・南青山のvoid+にて開催される。

世界デザイン博覧会’89 公式ポスター

サマージャズ(第16回)

SYLPH Poster

1970年代より、二次元の文字を彫刻のように三次元にした立体文字の作品で注目を集めてきた五十嵐威暢。大胆かつ洗練されたグラフィックは国内外で高く評価され、多様な雑誌の表紙やポスター、レコードジャケットを手がけたほか、米ニューヨーク近代美術館など世界30カ所以上の公立美術館に永久保存されている。

今回の展覧会では、1970〜1990年代に制作したオリジナルポスターをはじめ、手書きで描かれた版下、1994年に彫刻家に転身して以降の彫刻作品など、これまで自身のアトリエに眠っていた作品を蔵出しする。

MoMA

Portfolio (pink)

ポスターは、代表作である「MoMAポスターカレンダー」や「PARCOカレンダー」、世界デザイン博やサマージャズフェスティバルのポスターデザインなど、各時代を反映する名作が並ぶ。一方、彫刻作品は、記憶の断片を即興で切り抜いた「こもれびシリーズ」や、さまざまな形に切り抜いた紙を何層も重ねた「Paper Love」、さらには新作のモビールをインスタレーション形式で展⽰する。

Paper Love

また、同展の開催に合わせて、void+のオンラインショップでは「MoMAポスターカレンダー」を先行販売。1984年から1991年までの8年間続き、1年365日、そこに使われる合計622の数字をすべて変え、しかも毎年同じものをつくらないという壮大な企画であり、その一部を入手できる。

MoMA ポスターカレンダー 1984年7月

MoMA ポスターカレンダー 1984年8月

MoMA ポスターカレンダー 1984年9月

MoMA ポスターカレンダー 1984年10月

MoMA ポスターカレンダー 1984年11月

MoMA ポスターカレンダー 1984年12月

「デザイナーは身体で答えを発見し、アーティストは身体で答えを発明する」と語る五十嵐。同展では、デジタル技術では表現できない繊細な手作業のポスターデザインや、素材との対話を通じたユーモアあふれる彫刻作品を存分に楽しめる。End

五十嵐威暢

五十嵐威暢 POSTERS & PAPER WORKS

会期
2024年10月25日(金)~11月16日(土)
時間
12:00~19:00 ※10月25日は17:00まで。
定休日
日・月曜日
会場
void+(東京都港区南青山3-16-14 1F)
詳細
https://www.voidplus.jp/post/764101634308669440/五十嵐威暢-posters-paper-works-20241025fri