ノル、バウハウスの精神を体現した
新色コレクションと「トゥーゲンハットチェア」を発売

ミース・ファン・デル・ローエによる「トゥーゲンハットチェア」

ファニチャーブランドのノル(Knoll)は、バウハウスの精神を体現したアイコニックなデザインにバウハウスカラーを採用した「ニューバウハウスカラー」と、建築家 ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエによる「トゥーゲンハットチェア」を発表した。

アートやデザイン、産業の実験的な融合を目指したバウハウスにおいて、色彩は重要な役割を果たしており、知覚や感情的な反応を探求するため、原色を使用したさまざまな実験が行われていた。

今回のニューバウハウスカラーのコレクションでは、ミース・ファン・デル・ローエと建築家 マルセル・ブロイヤーのデザイン哲学に基づいて、カラーパレットを再構築。両者によるバウハウス時代の4つのプロダクトをダークレッド、オニキス、ホワイトのウルトラマットで仕上げ、当時のバウハウスのデザイン精神を現代に再現した。

ニューバウハウスカラー:ミース・ファン・デル・ローエ「MRチェア」ダークレッド・ウルトラマットとマルセル・ブロイヤーによる「ラッチオテーブル」

ニューバウハウスカラー:マルセル・ブロイヤーの「ワシリーチェア」オキニス・ウルトラマット

ニューバウハウスカラー:「ワシリーチェア」ダークレッド・ウルトラマット

ダークレッド・ウルトラマット
バウハウスのデザイナーたちは、知覚と感情の反応を探るため、原色を使用して多くの実験を行った。ダークレッドはアーカイブに残されたもので、実験の成果を示している。

オニキス・ウルトラマット
深いオニキスの黒は光を吸収し、フォルムにエレガントさと透明感を与えるため、バウハウスのデザイナーに愛されてきた。クラシックなチューブラースチールに洗練された表情を与えるカラーである。

ホワイト・ウルトラマット
光と空間の知覚を高め、素材の自然な質感を引き出すホワイトは、バウハウスにおいてしばしば採用された。今回のコレクションでは、インテリア空間にクリーンな印象をもたらす。

一方、「トゥーゲンハットチェア」は、ミース・ファン・デル・ローエとインテリアデザイナー リリー・ライヒが、1929年にチェコスロバキア(現・チェコ共和国)のブルノにあるトゥーゲンハット邸を設計した際にデザインしたラウンジチェアである。

カンチレバーベース、レザーストラップの背もたれ、エレガントなフォルム、厚みのあるクッションによって、優れた快適性を提供。優雅なカンチレバーは、ミースの技術的な精密さと芸術的な意図を体現している。

仕上げはクロームまたはオニキス・ウルトラマットの2種類から選択が可能。追加のアームレストや、ファブリックまたはレザーから選べる取り外し可能な張地など、幅広いオプションを用意する。End

トゥーゲンハットチェア