Vintage furniture by Pierre Jeanneret at Jousse Entreprise

京都市下京区のタカ・イシイギャラリー 京都では、展覧会「Affinités（アフィニテ）」を2024年10月19日（土）まで開催中。フランス・パリにあるアートギャラリー「Jousse Entreprise」の協力のもと、ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアン、ジャン・プルーヴェのデザインによる家具を紹介する。

この4人の巨匠たちは、ビジネスの枠を超え、デザインの未来に対する共通のビジョンを持ち、互いに尊敬しあい、創造的な関係を結んできた。彼らは建築と家具デザインの両分野で可能性の限界を押し広げ、20世紀の建築とデザインの様相の全体的な再定義を行なった。また、それぞれ異なる形で日本と関わりをもち、戦後日本の重要な時期に日本と西洋デザインの架け橋にもなった。

そこで同展では、個人または共同でデザインされた4人の巨匠による代表的な家具を厳選し、150年の歴史を有する京都の町屋を改装したギャラリーに配置。プルーヴェが手がけたテーブル「コンパス」やジャンヌレによるヴィンテージ家具、さらにはペリアン、ル・コルビュジエ、ジャンヌレが1929年にデザインした有名なトーネットチェア「Siège à Dossier Basculan」（モデルB 301）などが展示される。

Vintage “Compas” Table and Standard Chairs by Jean Prouvé at Jousse Entreprise. Photo：Adrien Dirand

展覧会のタイトルにある「Affinités」は、「親和性」や「親密さ」などを意味するフランス語であり、フランスと日本の関係性や4名のデザイナー同士の友情を表す言葉として使われている。同展では、それぞれのデザイナーが、素材や形態、そしてミニマリストなデザインを通じて、発展させてきた作品を楽しみたい。