独自の視点で建築の新たな魅力を発見する
展覧会「隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編」開催

世界的な建築家・隈 研吾による、建築を「オノマトペ」で表現し紹介する展覧会「隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編」が、2024年11月17日(日)まで、兵庫県姫路市の姫路市立美術館にて開催される。

「ツンツン」の参考事例

「パラパラ」の参考事例

オノマトペとは、人や物、動物などが発する音を表現した「擬音語」や、音のない様子や感情を表現した「擬態語」。これらは、人がものごとを感覚的に捉え、相手と共感しながら理解するための表現であるとも言える。隈 研吾は、建築を塊ではなくひとつひとつの粒子として捉え、周囲との柔らかい関係性のなかで把握してきた。そのため、普段から自身の事務所内でのやり取りでは、オノマトペがよく用いられる。

そこで同展では、国宝で世界文化遺産である姫路城を「ツンツン」、天台宗別格本山で国指定の重要文化財を多数抱える書寫山圓教寺を「パラパラ」、そして、2003年に国の登録有形文化財に登録された姫路市立美術館を「コツコツ」と、姫路にある3つの建築をヒューマンスケールで見直しながら、その特徴をオノマトペで表現。隈 研吾独自の視点と感覚でそれぞれの新たな魅力を浮き彫りにする。

「ツンツン」 V&A Dundee ©隈研吾建築都市設計事務所

「パラパラ」 アオーレ長岡 ©隈研吾建築都市設計事務所

「コツコツ」 北京 前門 ©隈研吾建築都市設計事務所

さらに、これらから連想する隈自身の建築作品を、縮尺模型、実際の材料、写真などで展示する。感覚的な視点で建築作品を捉え直すことで、その建築哲学をより身近に感じられるだろう。

そのほか、姫路市内の近現代建築を紹介するマップの作成や、さまざまなミュージアム建築をめぐるガイドツアーなどを実施。街を散策しながら、多数ある同市内の隠れた名建築を発見できるまたとない機会だ。End

隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編

会期
2024年9月21日(土)~11月17日(日)
開館時間
10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日
月曜日(ただし9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)
会場
姫路市立美術館 企画展示室(兵庫県姫路市本町68-25)
詳細
https://www.city.himeji.lg.jp/art/0000028298.html