デザイナーによるお化け屋敷が出現、暗闇のなかで感じる恐怖とは

体験イベント「畏怖(if) お化けのいないお化け屋敷、感覚と恐怖をデザインする」が2024年9月13日(金)〜16日(月・祝)、20日(金)〜23日(月・祝)の計8日間、アクシスギャラリーにて開催される。

 そもそも「怖い」「恐ろしい」「ゾッとする」といった感覚は、どのようにして芽生え、どのようにして心のなかに膨らんでいくのか。プロデュースを担当する山中一宏は、子供の頃から手づくりのお化け屋敷をつくっては、周囲の人たちを怖がらせてきたという。今回デザイナーの太田琢人、竹下早紀と共に、人によって異なる「怖い」という感覚を探求し、シンプルでありながら暗闇のなかでいかに恐怖を感じさせるかをデザインした。

 来場者は、感覚の8割を占めると言われる視覚を遮断し、触覚と聴覚を頼りに、基本ひとりずつ体験する。

 「怖いことは大の苦手」「お化け屋敷なんてもってのほか」「ホラー映画は見たことがない」と日頃から敬遠されている方もこの機会にぜひ感覚を研ぎ澄ませ、想像を喚起する体験を楽しんでほしい。End

畏怖(if) お化けのいないお化け屋敷、感覚と恐怖をデザインする

会期
2024年9月13日(金)~16日(月・祝)、20日(金)〜23日(月・祝)
開館時間
13:00~20:00(最終受付19:30、混雑状況によっては最終受付時間が前倒しになる場合があります)入場無料
会場
AXISギャラリー
(東京都港区六本木5-17-1 4F)
主催
アクシスメディア
プロデュース
山中一宏
企画・デザイン
山中一宏、太田琢人、竹下早紀
詳細
イベントオフィシャルサイト
問い合わせ
gallery@axisinc.co.jp

山中一宏(やまなか・かずひろ)/1971年東京生まれ。6才の頃より家具づくりを始める。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科インテリアデザインコース卒業後、渡英。1997年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了。同年ロンドンにKazuhiro Yamanaka Officeを設立。家具デザインから照明デザイン、照明インスタレーションまでを手がける。クライアントはパルッコ、リーンロゼ、ボッフィ、インゴマウラー、アレッシなど世界のトップ企業、また世界各地の美術館にわたる。2004年イタリア・ミラノサローネにて「デザインレポートアワード」最優秀賞受賞。2023年iFデザインアワード受賞。その他受賞多数。作品の一部はニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションに選定されている。現在、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科主任教授。

太田琢人(おおた・たくと)/1993年フランス生まれ。2017年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。2022年東京藝術大学美術研究科デザイン専攻修士課程卒業。物と人間のコミュニケーションについて興味を持ち、日常の観察の中で新たな視座の発見を作品へ変換する。特定の分野に固執せず、プロセスや考え方の流動性と多元的思考を大切にしている。主な展示に「Thinking Piece」(Dropcity、イタリア、2023)、「藝大アーツイン丸の内2022」(丸ビル、東京)、「ミラノサローネ」(イタリア、2022)など。現在、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科助手も務める。

竹下早紀(たけした・さき)/1996年福岡県生まれ。2019年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、日本デザインセンター三澤デザイン研究室を経て独立。ギターのエフェクターからインテリアプロダクトなど幅広くデザインし、国内外で作品制作・発表を行う。主な受賞・展示に2017年台北松山文創園区アーティストレジデンス個展、TOKYO MIDTOWN AWARD 2018優秀賞、2019年武蔵野美術大学卒業制作優秀賞、「ミラノサローネ」(イタリア、2023)など。現在、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科助手も務める。