インテリアショップ「IDÉE（イデー）」を展開する良品計画は、東京の「無印良品 銀座」を拠点に、周辺の街へと場を広げ、日常芸術を「そうぞう」するアートイベント「TOKYO ARTSCAPES」を2024年9月27日（金）から11月24日（日）まで開催する。

初開催となる「TOKYO ARTSCAPES」は、IDÉEと無印良品がこれまで展開してきた、暮らしにアートを取り入れるプロジェクト「Life in Art」の一環となるイベント。4つのセクションで構成され、アートやリサーチなどを通じて、日常を文化的に「そうぞう」させる多様なコンテンツを展開する。

文化を視覚から捉える「Exhibition」では、福岡でヨーロッパのアンティーク家具を取り扱う「krank（クランク）」の展覧会「MOTHER -空想と現実のあいだにあるもの-」を開催。アンティークの家具や小物、時を経ても色褪せない魅力のあるものを組み合わせたユニークな創作を通して、「ものを愛でる」「大切にする」ことの価値を想像するきっかけを提示する。

アートを肌で体感するセクション「Performance」では、舞台芸術グループ「仕立て屋のサーカス」の公演を10月26日（土）・27日（日）に東京国際フォーラムにて開催。音楽家や服飾家など、さまざまなジャンルの制作プロジェクトチームによる多様な表現を通して、日常における総合芸術の可能性を紹介する。

「Fair」セクションは、アートとインテリアでコーディネートされた現代的な生活空間に身を置き、生活における美意識を再考するフェア「Contemporary Life Fair」を行う。上質な空間のなかで作品のサイズ感や家具との関係を同時に体感できるという、従来のアートフェアや展示会とは少し異なる取り組みとなる。

さらに「Research」では、「銀座アンダー・グラウンディング」と題し、都市のインフラや構造を探求する写真家・大山 顕、人工物の中に自然を見出すデザイナー・本多沙映、建築とアート・漫画の領域を行き来する建築家・座 二郎（ざじろう）とともに、銀座の地下街を探索し、街を新たな視点で再発見する。