30年の活動を振り返る 個展「アレック・ソス 部屋についての部屋」
東京都写真美術館で開催

アレック・ソス《Anna, Kentfield, California》〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉より 2017年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

目黒区の東京都写真美術館は、国際的な写真家集団「マグナム・フォト」の正会員であり、ミネソタ州ミネアポリスを拠点に活動する写真家 アレック・ソス(Alec Soth、1969-)にフォーカスした個展「アレック・ソス 部屋についての部屋」を2024年10月10日(木)から2025年1月19日(日)まで開催する。

アレック・ソス《Bil, Sandusky, Ohio》〈Songbook〉より 2012年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

活動の初期からアメリカ国内を車で旅しながら、風景や出会った人々を大判カメラで撮影してきたソス。その一方で、出品作品シリーズのひとつ「I Know How Furiously Your Heart is Beating」では、舞踏家・振付家のアンナ・ハルプリン(1920-2021)や小説家のハニヤ・ヤナギハラ(1974-)など、世界各地にさまざまな人々を訪ね、その人が日々を過ごす部屋のなかでポートレートや個人的な持ち物を撮影してきた。

本展では、こうした「部屋」をテーマに、ソスの作品を6つのセクションで構成。近作「I Know How Furiously Your Heart is Beating」を起点として、ソスの30年に及ぶ表現活動の魅力に迫る。

アレック・ソス《Two Towels》〈Niagara〉より 2004年 作家蔵 ⓒAlec Soth

アレック・ソス《Still LifeⅡ》〈Advice for Young Artists〉より 2024年 作家蔵 ⓒAlec Soth

また、「Sleeping by the Mississippi」や「Niagara」といった初期のカラー作品から、ソスが影響を受けた写真家たちのポートレート、ローカルなコミュニティにおける人々の交流を写したシリーズなど、約60点の作品を紹介。2022年から2024年にかけてアメリカの美術学校を舞台に撮影した、最新作シリーズ「Advice for Young Artists」も世界初公開する。

そのほか、展覧会の開幕に合わせて作家が来日し、10月12日(土)にアーティストトークを開催する。End

アレック・ソス 部屋についての部屋

会期
2024年10月10日(木)~2025年1月19日(日)
開館時間
10:00~18:00
※入館は閉館30分前まで
※木・金曜日は20:00まで
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月29日~1月1日)
会場
東京都写真美術館 2階展示室
(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
詳細
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4820.html

アレック・ソス アーティストトーク

日時
2024年10月12日(土) 14:00~16:00
会場
東京都写真美術館1階ホール
定員
190名(整理番号順入場/自由席/逐次通訳付)
参加費
無料(当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布)

アレック・ソス《Untitled 07》〈Dog Days, Bogotá〉より 2003年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth