NEWS | ソーシャル / 建築
2024.08.26 11:33
建築コレクティブ・GROUPは、建築にまつわる「こと」を引き継いでいくオンラインプラットフォーム「ことの次第/Way of Things」を始動。「設計」「施工」「竣工」「解体」の4つのフェーズで廃材を極力減らす新たな建築の可能性を提案する。
「ことの次第/Way of Things」では、建物や展示の解体から発生する廃材を極力減らすべく、建築・空間・場所に用いられる材料や部品を建築にまつわる「こと」と定義。その利活用を推進し、その後を引き継いでいくことで、新たな建築や展示への循環を目指している。
建築家から施工業者、家具職人、アーティスト、店舗オーナー、デザイナー、DIY愛好家まで、「こと」に関心のある人なら誰でも参加できる。4つのフェーズに応じて、建築や展示の設計プロセスや図面をアップロードして限定公開。また、引き取り手が建築や展示を新たに立ち上げる際に、次の設計に活用できるよう「こと」が今まで使われてきた用途の履歴情報も紹介する。
設計/施工/竣工/解体
建築にまつわる4つのフェーズへの参加
- 設計
- 1-1 実測・図面の作図を依頼する
不要となった「こと」(建築/空間/場所にまつわる材料や部品)の提供を希望する個人/法人に向けて、プラットフォームに提供する設計図面の作成依頼を受け付ける。
1-2 設計に関する相談をする
「こと」にまつわる建築物、展示空間、店舗などの設計相談を受け付ける。 - 施工
- 2 施工に関する相談をする
「こと」にまつわる建築物、展示空間、店舗などの施工相談を受け付ける。 - 竣工
- 3-1 什器・資材の引取手を募る・応募する
「ことの次第/Way of Things」参加者が設計を手がける建築/空間/場所の竣工(完成/オープン)とともに、「こと」の図面や設計プロセスを公開、引き取り手の募集を開始。「こと」が解体されるまでの期間、交渉が可能となる。
3-2 展覧会情報を共有する・知る
「ことの次第/Way of Things」参加者が設計を手がける展覧会の最新情報の確認が可能。公開される図面情報とともに現物を現場で確認でき、「こと」の引き取りを検討する際の参考にすることができる。 - 解体
- 4 什器や資材を引き渡す・引き取る
プラットフォーム上で交渉成立した者は、「こと」の引き取りが可能。無償で引き渡しを行う。
今後は、情報共有プラットフォームを提供することで、新品以外の「こと」をつかう選択肢を増やし、これからの建築の形や展示づくりのあり方を提案する。現在は試用運転の段階だが、2025年度からの本格稼働に向けて2024年度内に会社を設立し、クラウドファンディングを実施する。
また、2024年10月30日(水)には、「ことの次第」公開記念トークイベントを開催。建築家の塚本由晴をゲストに招き、GROUPが改修を手がけた東京都新宿区のアートギャラリー「WHITEHOUSE」にて行う。
「ことの次第 / Way of Things」公開記念トークイベント(仮)
- 開催日
- 2024年10月30日(水)
- 会場
- WHITEHOUSE(東京都新宿区百人町1丁目1-8)
- 詳細
- https://www.instagram.com/_wayofthings/