建築家ユニット 大西麻貴+百田有希 / o+h
展覧会「生きた全体――A Living Whole」開催

熊本地震 震災ミュージアム KIOKU(熊本県、 2023 年)©Takumi Ota

東京都港区のTOTOギャラリー・間は、建築家 大西麻貴+百田有希 / o+hの展覧会「生きた全体――A Living Whole」を2024年9月4日(水)から11月24日(日)まで開催。関連イベントとして、講演会が9月27日(金)に千代田区のイイノホールで行われる。

シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形県、2022年)©copal

シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形県、2022年)©copal

o+hは、公共建築から住宅、福祉施設まで、幅広い建築作品を手がけ、2023年には「シェルターインクルーシブプレイス コパル」が日本建築学会賞を受賞。また、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のキュレーションを担当するなど、今もっとも注目を集める建築家ユニットのひとつだ。

Good Job! Center KASHIBA(奈良県、2016年)©Yuma Harada

展覧会のタイトルは、詩人 T.S.エリオットの「今までに書かれたあらゆる詩の生きた全体(a living whole)」から引用した。現在は過去によって導かれながらも、新しい詩が生まれることで過去は変化し、そこに新しい複合体ができ、伝統が成立する、というエリオットによる詩の概念だ。

大西と百田は、多様な背景や特性をもつ利用者や地域の人々の声、その土地に伝わる物語に耳を傾け、人の営みを丁寧に拾い上げることで、建築をつくりながら、その建築を含む「生きた全体」を考えてきた。

つまり彼らにとって、建築を通して「生きた全体」を考えるとは、出発点となる個々の価値観や機能が重なり合うことで、誰もが自分の居場所を見つけることができ、一人ひとりの存在のかけがえのなさを大切にし、寛容で多様な社会の理想形を実現するということ。

本展では、模型や言葉、インスタレーションなどを通して、彼らの作品や人の営みが織りなす「生きた全体」が、どのように建築の風景として立ち上がってくるのかを紹介する。o+hの建築的な眼差しと世界観を体感できる展覧会である。End

大西麻貴+百田有希/o+h 左から大西麻貴、百田有希 ©Yurika Kono

大西麻貴+百田有希 / o+h展「⽣きた全体――A Living Whole」

会期
2024年9月4日(水)~11月24日(日)
開館時間
11:00~18:00
休館日
月曜
入場料
無料
会場
TOTOギャラリー・間
(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
詳細
https://jp.toto.com/gallerma/ex240904/index.htm

大西麻貴+百田有希 / o+h講演会「生きた全体――A Living Whole」

開催日
2024年9月27日(金)
17:30開場、18:30開演、20:00終演(予定)
会場
イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング4F)
定員
500名
参加方法
参加無料・事前申込制
※下記のTOTOギャラリー・間ウェブサイトより申し込みが必要。
申込期間
2024年7月23日(火)~9月15日(日)
※申し込みが多数の場合、抽選の上、9月20日(金)までに結果を連絡する。
注意事項
※未就学の子ども連れの申し込みは不可。
詳細
https://jp.toto.com/gallerma/ex240904/sympsm.htm

関連書籍「(仮)大西麻貴 百田有希 / o+h作品集」

著者
大西麻貴+百田有希 / o+h
発行年月
2024年9月(予定)
発行元
TOTO出版(TOTO株式会社)
詳細
https://jp.toto.com/publishing