建築家50人の思考の軌跡をたどる
書籍「建築スタディ 発想の方法」発売

私たちが優れたデザインの建築物に出会ったとき、その出来栄えに感心し、それを眺めることに没頭しがちである。その一方で、建築家がその建築をどのように構想・設計したのか、という試行錯誤の軌跡を知る機会はあまりない。

建築家は、何を思考の出発点として、いつ・どのようにしてデザインを決定するのか? こうした疑問に答える書籍、「建築スタディ 発想の方法 デザインを決めた50人の模型・ドローイング」が2024年6月に発売された。

同書では、50人の建築家の頭のなかを探るべく、多彩な実例をもとに、彼らが試行錯誤のなかで見出した「気づき」を紹介する。そのきっかけは、方法・関係・構造・空間・表皮・ディテール・社会・環境など、バラエティに富む。実際の建築、思案中の模型やドローイング、あるいは設計者が「できた!」と思った瞬間のものを見比べることで、それぞれの苦心やオリジナリティも明らかになるはずだ。

編著者は、自身も建築家である坂牛 卓(さかうし・たく)。執筆者は、伊東豊雄や隈 研吾、山本理顕や内藤 廣、青木 淳といった巨匠から、中村拓志、永山祐子、田根 剛、NOIZといった実力派、さらにはArupや日建設計といった企業まで多岐にわたる。彼らの建築スタディの手法が学べる、格好の一冊である。End

建築スタディ 発想の方法 デザインを決めた50人の模型・ドローイング

発売日
2024年6月25日
編著者
坂牛 卓
著者
青木 淳、中山英之、増田信吾+大坪克亘、西澤徹夫、北川原 温、NOIZ、古澤大輔、遠藤克彦、藤村龍至、古谷誠章、千葉 学、山梨知彦、香山壽夫、五十嵐 淳、坂本一成、大谷弘明、金箱温春、原田真宏、山下設計、Arup、伊東豊雄、畝森泰行、前田圭介、長谷川 豪、中村拓志、永山祐子、小堀哲夫、日建設計、隈 研吾、宇野友明、安田幸一、平田晃久、飯田善彦、金野千恵、ツバメアーキテクツ、山本理顕、内藤 廣、長谷川逸子、保坂 猛、田根剛、佐藤尚巳、宮崎浩、平瀬有人・平瀬祐子、中川エリカ、大江一夫、比嘉武彦、ヨコミゾマコト、室伏次郎、久米設計、末光弘和、能作文徳+常山未央
出版社
学芸出版社
体裁
四六判・224頁
定価
本体2400円+税
詳細
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761528942/