フィジカルな建築には見えないストーリーを紹介する展覧会
「ARCHI HATCH×ARCHITECT 記録の視点」

東京・南青山にあるプリズミックギャラリーでは、建築作品のデジタルアーカイブを制作するARCHI HATCHによる展覧会「ARCHI HATCH×ARCHITECT 記録の視点」が2024年8月24日(土)まで開催中。

石川素樹「中町の家」

これまで、国内外のさまざまな建築物のデジタルアーカイブを撮影してきたARCHI HATCH。活動の中心となる3Dアーカイブは、鑑賞者が自在に視点を変えながら、まるで建物のなかにいるような体験ができるという点で、建築の記録方法に大きな変化をもたらしている。

同時に撮影のために訪れた各地で、建築家やクライアントたちから、敷地やプロジェクトの背景や成り立ち、実際に建設されるまでの長い議論、プロジェクトに込められた想いなど、それぞれの建物にまつわる数多くのストーリーを知ることになった。

とりわけ小規模の建築である住宅には、クライアントの強い想いや考えがゆえに、建築家とのより緊密なコミュニケーションが図られている。ときには小さな一軒の家が、地域を動かす原動力になることもあるほどだ。

三井嶺「森の図書館」

齋藤隆太郎(DOG)「8.5 House」

そこで同展では、石川素樹の「中町の家」、三井 嶺の「森の図書館」、齋藤隆太郎(DOG)の「8.5 House」という3作品をセレクト。建物のフィジカルな部分とは異なる記録を、ARCHI HATCHなりの視点で再編集して紹介する。建築が建つ「前」のコンセプトや、建物が実際の土地に建った「後」に紡ぎ出される物語もまたアーカイブになりうることを感じられる展覧会だ。End

ARCHI HATCH×ARCHITECT 記録の視点

会期
2024年7月13日(土)~8月24日(土)
開廊時間
平日10:00~18:00(月曜13:00~18:00)
※8月24日は13:00~18:00
休廊日
土日祝日
夏季休業
2024年8月14日(水)~8月16日(金)
料金
無料
会場
プリズミックギャラリー
(東京都港区南青山4-1-9 秋元南青山ビル1階)
詳細
https://www.prismic.co.jp/gallery/