「BMW CE 02」はZ世代に寄り添う電動バイク。
コンセプトは
「eパルクール」

BMWと言えば、スポーティな自動車と並んで比較的排気量の大きなオートバイの製造・販売でも知られている。正式名称の「Bayerische Motoren Werke(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)」とは、ずばり「バイエルンエンジン製造」を意味し、○と+を組み合わせたエンブレムは航空機のプロペラが回る様子を図案化したものであるなど、まさに優れた内燃機関をつくることを事業の根幹に据えたメーカーである。

そんなBMWがEV事業に乗り出すにあたり、自動車部門でも「BMW i3」のようにユニークで新たなユーザー層を掘り起こすようなコンセプトとデザインの製品開発が行われ、そのポリシーは電動バイクにも引き継がれた。そして、第1弾のスクータースタイルの「CE 04」に続いて発表されたカジュアルなストリートモデルが、この「CE 02」だ。

ロングホールベースを持つディスクホイールの上に浮くように配置された長めのシートを持つ全体形は、スケートボードから着想を得たものと思われ、CE 02のメインターゲットであるZ世代のカルチャーを巧みに取り入れている。このデザインコンセプトをBMWでは「eパルクール」と呼び、都市環境でアクロバットを行うパルクールのように軽快に走り回ることをイメージして名付けられた。ゴールドメタリックのフロントフォークや、黒地にホワイトとブルー系のペトロールを配したカラーリングも、これまでの量産車にはない斬新なものになっている。

マイクロTFT液晶のディスプレイや「SPコネクト」と呼ばれるスマートフォンホルダーを装備したCE 02は、まさにデジタルネイティブ世代のためのシティモビリティの提案と言っていいだろう。End