銀座・和光、本店地階をリニューアル
新素材研究所が空間デザインを担当

東京・銀座の和光は、本店地階フロアを改装し、2024年7月20日(土)にリニューアルオープンした。空間デザインは、現代美術作家の杉本博司と建築家の榊田倫之が主宰する建築設計事務所 新素材研究所が担当。

同フロアでは、ファッションやジュエリー、現代アートなど、第一線で活躍する国内外のデザイナーや職人たちとのコラボレーションを通じて、和光が大切にする日本古来の美意識や文化を表現した作品を展開する。

今回の地階のリニューアルでは、コンセプトに「時の舞台」を掲げ、フロア中央の「舞台」に時計の長針と短針に見立てた回転する什器を構築。この「舞台」と、周囲にある木格子を施した「回廊」を巡ることで、商品を見て回りながら、人と物、人と人の出会いや交流を楽しむことができる。

素材には、木の香りがほのかに漂う霧島杉や魚梁瀬杉、京都の町家石や唐紙など、日本独自のものを使用。ネオ・ルネッサンス様式の建築空間のなかで、「和」を想起させる日本的な意匠を追求した。

設計:新素材研究所 Photo by Masatomo Moriyama

オープンに合わせて、中央ウインドウには、美術家の吉田真一郎による、同氏が蒐集する古代の白い麻布を用いたインスタレーションが登場。日本では古来より白は清浄で潔白、穢れを払うとされ、神事には麻の白が使われてきた。和光は、この白を光の色と捉え、数百年の時を経た麻布の白の表現で、「時の舞台」を演出している。End

吉田真一郎によるショーウインドウディスプレイ

会期
2024年7月18日(木)~8月21日(水)
時間
連日8:00 ~ 22:00(最終日8月21日のみ19:00まで)
場所
セイコーハウス中央ウインドウ
詳細
https://www.wako.co.jp/