富山県総合デザインセンターは、同県内のさまざまな企業で実践的な企画提案プロセスを体験するデザイン・インターンシップ「とやまデザイン・トライアル2024」を開催する。学生部門は2024年8月26日（月）から8月30日（金）まで、社会人部門は9月12日（木）から9月14日（土）まで行われ、いずれも7月25日（木）まで参加者を募集している。

特色ある企業の現場を体験。

2016年より開催している富山県内の企業を対象としたマッチング事業「とやまデザイン・トライアル」は、全国のデザイン系大学の学生から商品開発に向けたアイデアを提案してもらい、人材育成の機会を提供するとともに、企業におけるデザイン人材の確保を支援するものである。2024年度は、参加者が受け入れ企業の課題を踏まえた企画やデザインを提案する、実践的なインターンシップ型のワークショップを展開する。

大学生や大学院生を対象とする学生部門は4泊5日で行われ、初日と最終日には参加者全員が集まって交流や発表を行う合同プログラムを実施。経験豊富な現役デザイナーがメンターとしてサポートする。受け入れ企業は、春日温泉観光開発（宿泊業）、河島建具（木製建具製造販売）、ゼフィール（ペット用品製造販売）の3社で、各企業3名程度を予定。それぞれ個人での参加を想定している。

一方、社会人部門は、就業経験が約10年以内のクリエイティブ職を対象とし、2泊3日で実施。受け入れ企業は、五箇山和紙の里（和紙製品製造販売）、瀬尾製作所（金属製品製造販売）、タイワ精機（精米機製造販売）、富山プレート（工業銘板・各種プレート作成）で、各1名を募集。

合同プログラム（学生部門）

両部門とも報酬は支払われないが、交通費・宿泊費は企業および富山県が負担。特色ある企業の現場を体験し、クリエイティブの幅を広げる貴重な機会となるだろう。