星野リゾートは、総客室数638室のホテル「星野リゾート1955 東京ベイ」を、2024年6月20日に千葉県舞浜新浦安エリアにて開業した。

空間コンセプトの策定から、アートディレクション、デザイン・設計、施工までを乃村工藝社が担当。「古き良き」を意味する「OLDIES GOODIES（オールディーズグッディーズ）」をコンセプトとし、ディズニーランドが世界で初めて誕生した1950年代のアメリカの世界観を館内デザインに落とし込んでいる。

深緑と木目、網入り片板ガラスが際立つロビーは、ミッドセンチュリーを思わせるクラシックなテイストを採用。15台の無人チェックインカウンターは、壁面のポスター看板と数字が描かれたペンダント照明によって、カウンター番号の視認性を高めている。

ロビー奥のラウンジエリアやレストランは、アメリカから取り寄せた、当時の食卓を連想させるさまざまなダイニングテーブルセットを設置。壁に掛けられた3枚の巨大な絵によって、賑やかな雰囲気が演出されている。天井のカラーにはカルフォルニアのグランドキャニオンを思わせる淡い橙色を採用した。

客室もまた、1955年頃のアメリカをイメージして、壁紙やカーペット、ソファーなどは、落ち着きのある色彩を組み合わせている。全室で靴を脱いで過ごせるほか、宿泊者の好みに合わせた客室を選択可能。東京湾の景色を眺望できる窓側に寝台を設置したスーペリアタイプなどを用意している。

チェックイン前やチェックアウト後に宿泊者が使えるパブリックスペース「2nd Room（セカンドルーム）」は、ミッドセンチュリーのインテリアや色づかいで統一。1955 年頃のアメリカを思わせる音楽が流れるなかで、靴を脱いでゆったりとくつろいだり、身支度を整えたりできる。