展覧会「Rhizomatiks Beyond Perception」が開催中
独自の画像を学習したAIモデルデータを披露

東京のアートギャラリー KOTARO NUKAGAは、品川区「KOTARO NUKAGA 天王洲」にてクリエイティブコレクティブ ライゾマティクスの個展「Rhizomatiks Beyond Perception」を2024年9月28日(土)まで開催している。

KOTARO NUKAGA 天王洲は、2024年6月末にTERRADA ART COMPLEX Iの3階からTERRADA ART COMPLEX IIの1階に拡張移転した。オープニングの展覧会として、真鍋大度と石橋 素が主宰するライゾマティクスが、「AIと生成芸術」というテーマのもと、ギャラリーでの初の大規模な展覧会を披露する。

技術と表現の新しい可能性の探求を目指すライゾマティクスは、同展で「創造的思考プロセス」自体を作品化した。AIモデルがどのように学習し、新しい画像を生成するかを可視化する。

AIモデル生成平面作品 参考画像

AIモデル生成平面作品 参考画像

そこで問われるのは、「AIによって生成される画像の価値とはなにか」ということ。誰もがAIを使って画像を生成することが可能だが、その際には、どのような画像で学習させるのかが問題となる。従来のAIサービスでは、著作権のある画像の使用をはじめ、バイアスの含まれた画像の学習といった社会的・倫理的な課題も存在する。

そこでライゾマティクスが新たに開発したのは、彼らが独自に作成した画像のみを使用したAIモデルである。画像生成のプロセスである「AIモデルデータ」をさまざまなかたちで展示するだけでなく、初の試みとなる作品販売では、このAIモデルデータそのものを購入できる。

購入者は、入力を変えてこのAIモデルを使うことにより、独自の作品を無限に生成することが可能となる。そのことにより、ライゾマティクスはAIとアートの新たな価値や視点、考察が生まれることを促している。End

Rhizomatiks Beyond Perception

会期
2024年6月29日(土)~9月28日(土)
開廊時間
11:00~18:00(火~土) ※日月祝休廊
会場
KOTARO NUKAGA 天王洲(東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F)
詳細
https://kotaronukaga.com/news/6778/