NEWS | アート / 展覧会
2024.07.25 10:30
インドネシア・バリ島にあるユネスコ世界遺産「タナロット寺院」付近の自然豊かなエリアに、アメリカ出身のアーティスト 寒川裕人(かんがわ・ゆうじん)の常設美術館「ユージーン・ミュージアム・イン・バリ(Eugene Museum in Bali)」が今夏より建設を開始、2026年に一般開館を目指している。
1989年生まれの寒川裕人は、絵画や大規模インスタレーション、子ども向けの社会的な取り組みなど、数々のプロジェクトを手がけてきた。2021~2022年には、東京都現代美術館で個展「ユージーン・スタジオ 新しい海」を開催した。
伝統文化と豊かな自然環境が融合した独自性を持つバリ島は、アジアの中でも最もボーダレスな場所のひとつであり、ユージーン・スタジオが掲げる「共生」というテーマに合致している。
建築デザインを手がけるのは、インドネシアを代表する建築家 アンドラ・マティン(Andra Matin)。
館内には約15の常設展示スペースを設け、同氏の代表作「海庭」「Goldrain」「Everything Shine」などを設置。また、ライブラリースペースや閉館後のステイプログラム、エントランススペースのカフェやミュージアムショップも展開する。
寒川は開館に向けて、「アンドラとのコラボレーションに非常に興奮しています。彼の建築の魅力は伝統とモダンの融合です。この環境でしか達成できないアプローチを探求し、建築そのものがひとつのアート作品となることを目指しています。」と意気込みを語っている。